近商ストア 近未来の買い物スタイル提案 レジ業務無人化に向け実証実験

近商ストアはこのほど、東芝テックと取り組む「スマートフォン・映像解析技術を活用したレジ業務無人化の実証実験」の説明会を「KINSHO松原店」で開催した。同システムでは、スマートフォンをPOSシステムとして利用することやAIによる映像解析技術の活用によるセルフチェックアウトの確立、AI、IoTによる効率化、新たな購買体験の提供を目指している。

今回の実証実験ではレジアプリを搭載した専用スマートフォンを買い物客に貸与、顧客自身が買いたい商品のバーコードをスマートフォンでスキャンし、専用レジで会計を行う。また、買い物中にスマートフォンへお買い得情報を知らせるなどプッシュ型の販促を行い、効果の検証も併せて実施する。

実際に体験した顧客からは「思った以上に簡単だった」「若い人だとすぐに慣れるのでは」「購入金額を確認しながら買えるのがいい」といった好意的な意見がある一方、「たくさん買い物するときは通常のレジを使う」「クレジット払いができないのが不便」「スキャンしにくいときがある」などの声が聞かれた。同社では体験者を対象にアンケートを実施、課題をクリアしながら実用化を目指す。

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このほか、同時にAIによる映像解析技術を活用し、レジに並ぶことなく商品登録ができるシステムを確立できるかをスーパーマーケット業態で検証するほか、映像からの詳細動作解析による不正検知、顔認証による不正抑制といったセキュリティ面への映像解析技術の応用についての検証も行う。

なお、今回の実証実験は「KINSHO松原店」(3月4日~29日)と「ハーベス上本町店」(3月18日~4月12日)で実施する。各店とも平日午前10時から午後3時まで各日10人限定で受け付ける。支払方法は現金、近商電子マネーで、酒・たばこなど20禁商品、値引き商品、雑誌・衣類品は対象外となる。

伊藤泰三常務取締役管理本部長は開発経緯や今回の実証実験ついて次のように説明した。

〇…スーパーマーケットでは人手不足が深刻な問題となっている。レジでの待ち時間により、お客さまにご不便をおかけしてしまっている部分もある。その時間を減らし、スピーディーなサービスを維持したいという思いから実証実験を行うこととなった。

これまで取り組んできた電子マネーやセルフレジに加え、お客さま自身で精算業務に携わっていただくことでレジ業務をよりスピーディーにし、お客さまのストレスを解消することが主たる目的。実用化に向けてあらゆる問題や課題を克服し、近未来のスーパーマーケットの買い物スタイルとして提案したい。