抹茶と健康で公開セミナー 「お腹、肌、心」守る力を確認 ネスレ日本×京都府

ネスレ日本と京都府は7日、東京都千代田区大手町の大手町ファーストスクエア カンファレンスで「抹茶と健康研究会公開セミナー」を開催した。これは「宇治抹茶」の世界的なブランドを目指し、2016年11月に両者が「宇治抹茶の振興に関する連携協定」を締結、その一環として「抹茶と健康研究会」を発足。

抹茶の科学的なエビデンスを蓄積するための基礎研究や応用研究を公募し、国内研究機関への助成・援助を行ってきた。その結果、17年9月に6件が採択され、1年間の研究が行われ、その研究活動の一部を公開セミナーで公表した。

開催に先立ち福島洋一ネスレ日本マーケティング&コミュニケーション本部コーポレートアフェアーズ統括部ウエルネスコミュニケーションズ室長は、「抹茶には健康へのエビデンスが不足しているため、大学の協力を得て研究会をスタートし、ネスレは2年近く研究活動をサポートしてきた。その結果、“おなかを守る”“肌を守る”“ココロを守る”の3つの力を発見した」とあいさつ。その後、近藤和雄東洋大学食環境科学部教授を座長に講演とパネルディスカッションが行われた。

山本万里氏(農業・食品産業技術総合研究機構 食農ビジネス推進センター長)は、お茶の歴史や種類、抹茶の製造工程、機能性成分などを解説したあと、抹茶の3つの力を含めた基調講演の概要を説明。

続いて、京都府立大学大学院生命環境科学研究科講師の井上亮氏は「抹茶による腸内フローラ改善効果の検証」をテーマに講演。15~17人の試験者に1週間、2週間抹茶を飲んでもらい糞便サンプルを調べた結果、抹茶摂取により腸内フローラの全体構成が変化し、善玉菌が増え、悪玉菌が減った試験結果を発表。

大阪大学名誉教授の永井克也氏は、「腫瘍免疫と肌の健康に関する抹茶の効果」について講演。ネズミの餌に抹茶を混ぜて食べさせたところ、摂取2日目から経皮水分蒸散量を低下させ、保湿度が高まった試験結果を発表した。