AGF「ブレンディ」 東北の被災窯元を応援 親子で「器」に絵付 コシノジュンコさんも

味の素AGFは10日、群馬県太田市のAGF関東工場で東日本大震災復興応援活動「AGFブレンディ 器の絆プロジェクト~コシノジュンコさんと世界にひとつだけの器をつくろう、親子で器の絵付け体験と工場見学~」を開催した。

「器の絆プロジェクト」は、東日本大震災で被災した窯元(かまもと)の復興活動を応援するとともに、コーヒーカップという器を通して、東北地方の伝統的な焼き物文化を全国に紹介し、被災地の支援活動としてスタート。これまで窯の修復や親子陶芸教室、東北の器を使った被災地でのコーヒー教室などを行ってきた。2016年度からは、世界的なデザイナーのコシノジュンコさんをプロジェクト・パートナーに迎え、4窯元とコシノさんが共同で制作した器に絵付けをする体験教室を実施。これまで、東北や熊本、AGF鈴鹿などで体験会を催した。

今回は、AGF関東工場で親子絵付け体験と工場見学を実施。スーパーマーケットのベルクの共同企画により840人の応募があり、そのうち14組28人を招いた。味の素AGFの品田英明社長や石川裕副社長、ベルクの大島孝之社長、コシノさんの家族らも参加者と絵付け体験を楽しんだ。

東北窯元の各氏(「器の絆プロジェクト」味の素AGF)

開催に先立ち品田社長は「3月11日は東日本大震災から8年目になる。2011年から被災した東北の窯元の修復のお手伝いを通してAGFならではの支援をしてきた。その後、丹精込めて窯元に作ってもらった器に親子で絵付けをする教室を各地で開催。16年からは世界的なデザイナーであるコシノジュンコ先生を迎え、今回も先生がデザインした器に自由に絵付けをし、世界に一つしかない器をつくってほしい。体験会を通して親子の絆を深め、工場見学でも丹精を込めてコーヒーがつくられる様子を見学し、思い出に残る一日にしてほしい」とあいさつ。ベルクの大島社長も「被災地を支援するには、できる限り福島産のモノを買って支援してほしい」と語った。

参加者全員で記念撮影(「器の絆プロジェクト」味の素AGF)

また、コシノさんは「東日本大震災以降、支援の形が変化し、支援するにしても思ったらすぐに実行することが大事だ。これまで合唱団やファッションショーなどを通じて支援してきた。義援金も大事だが、仕事ができることの方が大切だ。器への絵付けは先入観があるとできない。誰のために何を描くかをイメージし、楽しんで描いてほしい」と語った。

体験会には4窯元の中から3窯元が参加。宮城県末家焼ひろ窯の加藤文夫氏は「体験会を通して思い出に残る器をつくってほしい」、福島県会津本郷焼宗像窯の宗像利浩氏は「器を通して震災を風化することなく思い出してほしい」、宮城県堤焼乾馬窯の針生乾馬氏は「焼きモノに触れ、末永く寄り添ってほしい」などとあいさつした。

体験会は、コシノさんからデザインや色の塗り方についてアドバイスを受けながらペンや絵の具を使って絵付けを実施。コーヒー工場の見学会では、コーヒーの製造工程や生産国から輸入された麻袋入生豆、スティックコーヒー包装ラインなどを見学した。

品田社長の話

熊本地震の折にもコシノ先生と絵付け教室を行ったのが印象的だ。1年に一回の開催だが、震災があったことを忘れることなく、こうした時期に絵付け体験会をすること、特に親子で作業することは意義のあることだと思う。