“見た目”で話題の調味料 「こぼしても大丈夫」透明な醤油

うすくち醤油とも、白だしとも違う透明な醤油が注目されている。熊本市の調味料メーカー、フンドーダイ五葉のその名も「透明醤油」。2月に発売し、3月以降ニュース番組や雑誌などに相次いで取り上げられた。

今年、創業150周年を迎えるのを機に、記念になる商品を作ろうとしたのがきっかけ。「子供が服にこぼしてしまう」という母親や、「高いワイシャツを汚してしまった」というビジネスマンの声を聞く中で、「こぼしても汚れが目立たない透明な醤油があってもいいのでは」(営業部・加藤大輔係長)と開発を始めた。

効果は、それだけではない。通常の醤油と異なって黒くないので、マグロ漬もすき焼きも素材の色が生かせ、何もかけていないように見えるのに、醤油味がするという見た目のギャップが楽しめる。わさびを溶けば、鮮やかな緑色のソースになる。

同社の地盤である九州は甘口の醤油が好まれる地方だが、「透明醤油」は甘くは仕上げなかった。「全国へ発信していく」(同)という意気込みの表れだ。

具たっぷりというより「具しか見えない」

“具しか見えない”「たっぷりたまねぎ ぽん酢」(徳島産業)

“玉ねぎ色”というよりは“玉ねぎそのもの”と言うべきか。徳島産業(大阪市)が昨年秋に発売した「たっぷりたまねぎ ポン酢」は商品名通り、玉ねぎをベースにした調味料だ。最近、具の多さを売りにした商品は増えているが、このぽん酢は具が多いというより、具しか見えないと言った方がよい。

普通の玉ねぎは火を通すと軟らかくなるが、加熱してもシャキシャキした食感が残る玉ねぎを見つけたことから商品化。分かりやすいネーミングと見た目が評判を呼び、「予想をはるかに上回る売れ行き」(竹内忠弘営業部次長)となった。年間70~80万本の販売目標を上回る勢いで推移している。

見た目のインパクトと食感は強力だが、味わいは意外にマイルドなため焼肉や唐揚げ、納豆までいろいろな使い方がなされている。

今月、新たに「たっぷりたまねぎ ぶっかけ白だし」2品(しょうが、かつお)を加えてシリーズ化。1~2月の展示会やトレードショーに出品し「多くの事前発注をいただいた」(同)と手応えを得ている。