海苔にも海外原料の波

今年度の海苔養殖が再び大不作になる可能性が高まっている。ここ5年で養殖業者の減少の影響が顕著になっていたが、加えて今冬は暖冬、降雨量の少なさが大きく響いた。海苔に限らず青のりも不作で海藻全般の調子が良くない。

▼こういう時に増えるのが中国産など海外原料だ。日本の乾物は徐々に海外比率を高め、今やゴマは9割以上、ワカメで7割以上、椎茸も6割など輸入品に置き換わっている。海苔はそうした流れとは一線を画していた。

▼国産が安定していたことや、海外の寿司ブームなどで中国産、韓国産の需要が高まり価格差が縮小したこともある。また、海苔はIQ枠(輸入割当)で制限されており、他の自由化された乾物原料とは違う道のりをたどっていた。

▼しかし、海苔も徐々に海外比率を高めており現在で国内流通の10~15%を占めている。特に韓国産の比率が高く、韓国政府も以前からバックアップし期待の輸出農産物として注力している。世界に海藻食は数あれど、日本で独自の発展を遂げた海苔文化も国産で支え続ける時代が変わろうとしている。