スペイン産白豚肉 輸入量は右肩上がり 対日プロモーション強化へ

豚肉の一大生産国であり、消費国でもあるスペイン。日本でもスペイン産豚肉・加工品の輸入量は年々拡大し、18年は約12万t。輸入豚肉市場におけるシェアは、重量ベースで約9.5%、金額では約4%を占め、日本市場において米国、カナダに次ぐ3番目の豚肉供給国となっている。2月に発効した日EU経済連携協定(EPA)の追い風も受け、ますます拡大する勢いだ。

一般にスペインの豚肉と言えば、特産の希少な黒豚であるイベリコ豚が有名だが、生産の大部分を占め広く消費されているのは白豚だ。

スペイン白豚肉産業は近年、世界の各市場でのプロモーション活動を強化。これを担うインターポーク(スペイン白豚生産加工者協会)では、幕張メッセで先週開催された「FOODEX JAPAN2019」に昨年に引き続き出展した。

カットされた生ハム。薄さや美しさが大きな評価ポイントだ(第2回 白豚生ハムコルタドール国際コンクール“INTERPORC SPAIN杯”)
カットされた生ハム。薄さや美しさが大きな評価ポイントだ(第2回 白豚生ハムコルタドール国際コンクール“INTERPORC SPAIN杯”)

ブースでは生ハムのカッティング技術などを競うコンテスト「第2回 白豚生ハムコルタドール国際コンクール“INTERPORC SPAIN杯”」も行われ、来場者らの注目を集めていた。EU圏以外では唯一、昨年から実施されているコンテスト。優勝者はスペインで9月に開催される決勝戦で世界のファイナリストらと争うことになる。

インターポークの国際プロモーション・ディレクターであるクリスティーナ・マリ氏に話を聞いた。

EPA発効はチャンス 高品質な豚肉製品アピール インターポーク クリスティーナ・マリ氏
 

クリスティーナ・マリ氏(インターポーク)
クリスティーナ・マリ氏(インターポーク)

スペインは5大陸130市場へ年間220万t、50億ユーロの豚肉を供給する世界第3位の豚肉輸出国。中でもここ5~10年ほどの間で、スペイン産白豚肉および生ハムをはじめとした加工品の日本への販売額は右肩上がりの拡大を続けた。その伸び率はEU諸国の中でも断トツ。おいしく高品質、そしてコストパフォーマンスの高い製品の供給へ、加盟企業がたゆまぬ努力を続けた成果だと考えている。

日本の皆さまが食品の安全性や品質、トレーサビリティ、動物福祉などを非常に重視していることをわれわれは十分に理解しており、そうした点には力を入れている。

日欧EPAの発効により、10年後の関税撤廃に向けて関税率が引き下げられていくことは、スペインの豚肉産業にとっても輸出拡大への大きなチャンスだ。また、これによって日本の業界や消費者の皆さまは、質の高い豚肉をさらに安価にお求めいただくことが可能になる。両国にとって有益な協定となるだろう。

当協会はスペイン白豚肉産業を横断する組織であり、白豚肉を扱う企業の9割が加盟。養豚場での生産から加工、流通、販売に至るまでのバリューチェーンすべてをカバーしている。これから私たちは、スペイン貿易庁との共同で対日プロモーションをさらに強化していく。私どもの製品について、よりご理解いただけるよう長期にわたり継続する計画だ。

スペインにとって日本は大変に重要な市場であり、専門バイヤーや消費者の皆さまには、プロモーションを通してスペイン産白豚肉の高い品質についてもっと知っていただけるようにしたい。