サッポロホールディングス スタートアップ企業と共創 新規事業へコンテスト実施

サッポロホールディングスはサムライインキュベート社と共同で、同グループ内公募による選抜メンバーとスタートアップ企業が新規事業の創出を行うためのビジネスコンテストを開催している。

これは、共創でアイデア創出から事業化までを一気通貫して行うことで新たな成長機会創造を狙うもの。「社会課題を解決する次世代『酒』『食』『飲』事業の創造」をテーマに掲げ、すべてのバリューチェーンで可能性を模索する。

昨年12月にスタートアップ企業の募集を開始。今年2月中旬には社員とスタートアップ企業で構成する10チームがアイデアブラッシュアップを実施。事業化が有望と考えられるアイデアを創出した5チームが事業化のプランニングを始めることになった。

共創に時間をかけることが特徴で、4か月間で試作品作りや市場調査なども含めた取り組み、共創を行い、7月中旬のコンテストに挑む。

野瀬裕之取締役(サッポロホールディングス)

この取り組みの背景について、同HDの野瀬裕之取締役戦略企画部長は「国内の酒類事業で将来の絵を描きにくい中で、引き継いできた資産を新しいことへのチャレンジに生かしたいという想いがあった」と語る。さらに「われわれはメーカーとしてお客さまへの提供価値も問われている」とし、早いテンポで進む環境変化の中で「新しいノウハウや技術との提携を社外に求めるのは当然」といい、「(社内で行う)通常の開発ではなく、それを超えた思想の違いも期待したい」と話す。

また「スタートアップ企業のスピード感に触れてもらい、共創することで社員が刺激を受けてくれれば」とも語り、人材育成の側面があることも指摘する。

野瀬氏はコンテストでプレゼンを受ける側に立つが、「審査する側の感度も問われる」といい、参加者が取り上げる社会課題などに「われわれが向き合えているのかどうかが、この問題の本質かも知れない」とみる。

応募企業は70社ほど。社内公募ではほぼ事業会社全体から89人の非管理職が応募していた。