炭酸水ブームで業績拡大の友桝飲料 設備投資を強化 酒蔵承継し新たな種蒔きも

友桝飲料(佐賀県小城市)は近年の炭酸水ブームを追い風に業績を拡大している。前期(2月期)連結売上高は前年比約30%増の約100億円。

同社の強みは、小ロット・多品種製造で相手先のブランドで製品を設計・生産し、マーケティング・物流・販売支援まで提供するODM(オリジナル・デザイン・マニュファクチュアリング)の開発体制と、顧客ニーズなどの外部環境に応じて、自社ブランド・ODM・OEM(PB)の3つの立ち位置を柔軟に変えられる点にある。

友田諭社長(友桝飲料)

取材に応じた友田諭社長は今期の方針について「お声がけいただいたお客さまのご要望に精度を高めて応えていくことに集中していく」と語る。

新たな種蒔きとしては清酒事業を展開していく。同社は02年に酒類製造免許(リキュール類)を取得し18年10月に後継者のいない酒蔵を事業承継した。

これについては「200年近く続いたブランドを消滅させるわけにはいかないということで当社に声がかかった。飲料でやってきた経営スタイルを比較的近い業種に横展開して第二、第三の飲料業界における友桝飲料のような事業体をつくっていきたいと考えている」と説明する。

現在、さらなる需要拡大を見込み「新工場の投資計画を進行中」。既に小城工場のA・B・Cの3ラインのうち、CラインにはPET容器ブロー成形を導入してコスト競争力を高め、Aラインには改良を施し20%程度の生産増強を図った。

これにより製造能力は、瓶・PET兼用のAラインが500㎖PET・130bpm(1分間に130本)、1ℓPET・60bpm、小ロット対応のBライン(ミニライン)が20bpm、Cラインと長野県・木曽開田工場のDラインが500㎖PET・200bpm、1ℓPET・100bpmとなっている。