チーズ市場 ベビー、カマンが牽引し成長続くもジャンルで明暗 コスト増への警戒も

2018年度第3四半期(4~12月)のチーズ市場は、量額とも前年微増で推移している模様だ。ベビー、シュレッド、カマンベール、パルメザンなどが牽引役。特に、各種メディアで健康機能が報じられたカマンベールは、明治の生産能力増強などもあり量額ともに2ケタ増と伸長している。カマンベールは高価格商品だが、価値を認められた商品は金額に関係なく売れるということを実証している形だ。

ジャンル別の市場実績(金額ベース)は、スライス前年割れ、6P微増、ベビー1ケタ前半の伸び、キッス前年割れ、シュレッド微増、カマンベール2ケタ増、パルメザンチーズ1ケタ半ばの増、ストリング1ケタ前半の増、ナチュラルチーズカットもの前年割れなど。

こうした状況下、第3四半期時点の主要メーカー実績(金額ベース)は、雪印メグミルク前年比98.7%、森永乳業100.5%、明治105%。12月決算の六甲バターが107%(1~12月)。

前年割れとなった雪印メグミルクは、市場好調のカマンベール、ベビー、さけるチーズなどが好調に推移したが、昨年5月1日に実施した家庭用商品の価格改定の影響を受けスライスが前年割れと苦戦、これが前年割れの主因となっている。森永乳業もモッツァレラ、パルメザン、ポーションなどが好調に推移したが、スライスの大幅前年割れが脚を引っ張り微増にとどまった。明治は、カマンベールに加え、スライスが好調に推移したことで前年クリア。六甲バターは昨年、価格改定を見送ったことに加え、主力のベビー、6P、スライスが好調に推移したことなどから大幅増となった形だ。

ここ数年、チーズタッカルビ、チーズドッグといった話題性、健康機能が各種メディアで取り上げられる機会が増え、そうした認知が拡大していることもあり、市場全体としては価格改定の影響を最小限度に抑え込み堅調に推移している。

「19年上期(1~6月)のチーズ輸入価格は若干下がったが、下期(7~12月)はまた上がるという噂も出ている。為替も若干の円安傾向なので、原料価格は若干上昇してくるものと考えている。国産のチーズ向け乳価は19年度は上がらないが、各種コストが上がっているので状況的には厳しい」(業界関係者)というように、2019年、特に消費増税も控える下期は、生活防衛意識も高まる見通しとなっている。コスト増も含め、好調チーズといえど、収益面で厳しい局面となることも予想される。