統合完了しトップ交代 環境激変受けバトン渡す コカ・コーラボトラーズジャパンHD

8月に新中計発表

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングスは、経営環境が大きく様変わりしていることを受けてトップ交代する。

3月26日付で代表取締役社長の吉松民雄氏が代表権を有さない取締役会長に就任し、現在、ザ コカ・コーラカンパニー ボトリング投資(インベストメント)グループ(BIG)でプレジデントを務めるカリン・ドラガン氏が代表取締役社長に就任することが内定した。

15日に決算発表した吉松社長は「今回退任してバトンをつなぐ決心をした一つのきっかけは、やはり経営環境が大きく変わっているということ。被災によるさまざまな問題とは別に、労働や人手の問題、物流ではドライバー不足に限らずあらゆる分野でコスト高になり、取り巻く環境が急速に変化している」と語る。

次期社長に対しては「新たな課題をしっかり見据えて、本当に次の成長につながるような中期計画の策定を8月までに仕上げてほしい」と期待を寄せる。

コカ・コーラボトラーズジャパン(CCBJI)は、旧コカ・コーラウエスト(CCW)と旧コカ・コーライーストジャパン(CCEJ)が経営統合して17年4月1日に誕生した。

以降、吉松社長は約2年にわたり、CCWとCCEJで異なる業務プロセスの標準化や重複機能の整理など多岐にわたり尽力。グループ内の子会社を16社から9社に整理した上に、その9社の組織をスリム化した。

グループの企業理念「THE ROUTE(ザ・ルート)」も策定。「コーポレートアイデンティティである“地域密着”“顧客起点”“品格”“ダイバーシティ”の4つが事業計画を通じて社員の行動の中にしっかり浸透し効果として見え出してきた」。

財務戦略では、積極的な自社株買いや国際会計基準の適用などに着手。情報を一元管理し生産性の効率化や意思決定の迅速化を図るERP(Enterprise Resources Planning=基幹系情報システム)は、サプライチェーン・バックオフィス・ファイナンス・調達の分野で18年末までに導入済み。営業面も19年末までに1つのシステムに集約される。

商品面では、人生のさまざまなシーンで飲料を提供する“ビバレッジフォーライフ”を掲げ、世界初となるアルコールの発売やフランチャイズオーナーである日本コカ・コーラとの関係強化に踏み切った。

昨年5月に九州限定で発売したレモンサワー「檸檬堂」は、価格競争に陥る缶チューハイ市場に高付加価値で挑んだところ、「マーケティングとの親和性を感じて全国発売していくことに確かな手応えを得た」という。

日本コカ・コーラとは約1年間の協議の末、昨年12月にシステムパートナーシップの運用を開始。「協業スタイルが一番先に実現した自販機では、商品開発から市場実行までは1つの意思で決定して動いている。あたかも1つの会社であるがごとく動く仕組みで、OTC(小売)の商品開発についても当社はこれから深くかかわっていく」。

需給の調整についても、日本コカ・コーラの商品スケジュールがCCBJIの製造・物流・設備との結びつきを強めて組み立てられるようになっていく。