中アル“瞬感”で併飲拡大 レモンサワー缶で家飲みも サントリーRTD方針

サントリースピリッツの18年RTD販売実績は7千922万箱(前年比110%、250㎖×24本換算)と高い伸びを見せた。13年比では168%と、159%の市場を上回る伸長ぶりだ。今年は「ビール類併飲の拡大」と「外飲み層の併飲拡大」を戦略に掲げ、RTD計販売計画8千762万箱、111%を掲げる。

「ビール類併飲の拡大」では、「-196℃ストロングゼロ」で、食中酒としての需要拡大を図る。ALC7%以上の高アルRTD市場は昨年も114%と大きく成長。ビール類から飲み応えを求めて流入するケースも多く、「ストロングゼロ」も9年連続で過去最高売上げを更新する3千827万箱(108%)に達した。

佐藤晃世RTD部長は伸長の要因を、食卓出現率の高さにあるとみる。今年はALC9%の高アル帯に加え、中アル6%の「同瞬感」シリーズを4月2日に投入。レモンとライムの2フレーバーを揃えた。

同社が高アルRTD主飲かつ食中飲用者に行った調査では、80%が「中アルRTDを飲みたい曜日がある」と回答するが、「甘いものが多く食事と一緒に飲みづらい」などの声があるという。ここに高アルユーザーの潜在的な中アル需要があるとみる。

また、食事に合う、飲み応え、甘くないといった味わいは高アルだけではなく中アルにも求められているともみている。「同瞬感レモン」は炭酸も強い上、甘くなく飲みやすいという。「ストロングゼロ」計販売計画は4千400万箱、115%。

「外飲み層の併飲拡大」では、外食で伸長するレモンサワーをにらみ、3月5日に「こだわり酒場のレモンサワー」を発売。飲食店品質による新需要創造を狙う。

外飲みレモンサワーユーザーの33%がレモン味のRTDを飲まないというが、家飲みの機会は増えており、ここに大きな好機があるとする。

今回の缶(今年計画は210万箱)と、瓶の「こだわり酒場のレモンサワーの素」(同45万箱、6ℓ換算)、2月26日発売の業務用(同1.4万箱、8.4ℓ換算、取扱計画1万店)を連動させ、レモンサワー需要の創造に挑む。

昨年の「ほろよい」は1千608万箱(107%)を達成。飲用年代も広がっており、今年は“くつろぎ”価値を強化。限定品で接点も強化し、定番を刷新することでユーザーの拡大を狙う。またインバウンド需要に向けて関西国際空港で広告展開。販促ツールも用意する。販売計画は1千740万箱、108%。

ノンアルRTDは軽減税率の対象になることから関心増などのチャンスがあるとみており、3月26日には「のんある気分DRYレモン&ライム」「同オレンジ&ライム」を投入。ブランド計の販売計画は322万箱、115%。