家庭用油、市場は過去最高更新も

家庭用食用油市場が好調だ。今期12月までの市場は金額ベースで5%増と伸長。物量でも前年並みを維持しており、安定した動きを続けている。

▼牽引役となっているのは、オリーブ油やアマニ油、ごま油、こめ油などのプレミアムオイル。特にアマニ油はオメガ3の健康機能がテレビ番組などで頻繁に取り上げられ、12月単月では130%増と伸長。一昨年、10年ぶりのマイナスとなったオリーブオイルも復調。今シーズンは2ケタ近い伸びで、キャノーラ油と並ぶ最大カテゴリーに躍進した。

▼中食惣菜の拡大で、従来からの揚げる・炒めるという油調理は減少する一方で、生食使いの“かけるオイル”などの新たな需要が市場を底上げしている。物量は、ゆるやかなダウントレンドにあるが、食用油の健康性が注目され、さまざまなオイルを選ぶ楽しみも広がってきた。それを象徴するように、家庭用油の消費量は減少傾向にあるが、台所にある食用油の本数は10年前の1.3倍に増えた。

▼鮮度を保持する密封ボトルや使用実態に見合った適量サイズ、逆に使用量が増えているコメ油やアマニ油、ごま油では大容量タイプの投入、メニュー専用油など、メーカー各社の新商品提案も活発化している。家庭用油市場は過去最高の1千450億円に達する可能性もあり、注目度は高まっている。