UCC、レギュラーコーヒー強化 アイス提案と簡易ドリップで

UCC上島珈琲は春夏、レギュラーコーヒー市場に向けてアイスコーヒー提案と簡易ドリップ(一杯抽出型レギュラーコーヒー)に注力していく。

8日、東京本部で発表した石谷桂子常務取締役マーケティング本部長はコーヒーのトレンドとして、こだわり・健康・美容の3つを挙げ、これに個食ニーズの高まりを踏まえて、「コーヒー専業メーカーとして容器・容量・中身にこだわっていくのは当然で、新たな飲み方でコーヒーへの広がりをリードしていくことに今後とも注力していく」と語った。

ターゲティングについては、昨秋打ち出した7つのショッパーセグメントの考え方を採用。この考え方は、ターゲットを年代で区切るのではなく購入動向などの調査結果を踏まえて設定したもので、7つのうち年間購入金額が一番高い“スペックおすすめ重視派”と“いろいろ試したい派”の獲得に注力していく。

石谷桂子常務(UCC上島珈琲)

黒田敬祐マーケティング本部嗜好品開発部部長は「人数が一番多いのは“いろいろ試したい派”だが、購入金額ではその次のボリュームゾーンである“スペックおすすめ重視派”が一番高い。重視派の購買動機を創出させるような提案をし、高質化のマーケットに打って出たい」と述べ、その手応えとして昨秋立ち上げた「ROAST MASTER」ブランドが配荷・販売ともに順調に拡大していることを紹介した。

春夏に向けた重点施策のアイスコーヒー提案については、氷の入った容器にコーヒー抽出液を注いで急冷するやり方をホットブリュー、水出し抽出をコールドブリューとそれぞれ定義し、「両方の入れ方を楽しんでもらうため店頭でも啓蒙活動を行っていく」。

ホットブリューでは定番化している通年商品「ゴールドスペシャルアイスコーヒー」(320g袋)を“コスパ重視 派”へ向けてアピールしていくとともに、昨年から展開している簡易ドリップ「ゴールドスペシャルドリップアイスコーヒー」(6P)を強化していく。

マーケティング本部 黒田敬祐部長(UCC上島珈琲

このうち後者の簡易ドリップは昨年、オリジナルジャー付き企画商品が好調となったため「今シーズンも企画品を投入し“いろいろ試したい派”の心をくすぐるインスタ映えを狙う。オリジナルジャーではミルクとコーヒーのツートンカラーになるようなレシピを提案していく」。

コールドブリューは新商品を含めて3品を展開。1つ目は“スペックおすすめ重視派”に向けて「ROAST MASTER」ブランドから3月4日に新発売されるバッグタイプの「同 COLD BREW」(3P)。ブラジル産厳選完熟豆40%使用やローストチャンピオンによる独自の焙煎プロファイルなどが特徴となっている。

「ゴールドスペシャル コーヒーバッグ水出しアイス珈琲」(4P)は「コーヒーバッグ市場を牽引するアイテムであるのでコミュニケーションを拡大していく」。「おいしいカフェインレスコーヒー コーヒーバッグ 水出しアイスコーヒー」(4P)は健康と美容を意識し清涼感を高めるべくパッケージを刷新した。

黒田嗜好品開発部長は、ホットブリューとコールドブリューそれぞれにメリットがあると主張。「温かい温度で抽出すればするほど苦味成分がよく出て、パンチのある味覚が楽しめて、香り立ちする抽出の時間も楽しむことができる。一方、コールドブリューは長い時間かけて低温で抽出するため香り成分が抽出液に溶け込んでいく。ホットブリューは湯気とともに香り成分が出ていってしまう」と語った。

このため、今回からコールドブリュー商品には抽出液の中に香りを閉じ込めたイメージのアイコンを採用。「コーヒーのトレンドとして当社がお勧めしていくために、嗜好品、飲料、外食問わず、われわれが提案するコールドブリューにはアイコンをつけていく」。

レギュラーコーヒーのアイス市場については「レギュラーコーヒーは96%がホットで、アイスの分母はまだまだ小さいが、毎年10%以上伸長している」と説明した。

もう一つのこの春夏の施策の柱である簡易ドリップは、30P入りの「職人の珈琲」2品を新発売する。「過去50Pを展開していたが、スーパーさまの棚に入れづらいことが分かり、30Pを新たに導入してカバー率を広げていく」という。