海苔、最悪シーズン再来? 枚数22%減、単価0.8%高 緊迫の後半戦へ

今年度の海苔共販(18年12月~19年4月)が1月末の折り返し点を過ぎた。枚数で22%減(25億4千800万枚)、平均単価は0.8%高(14円34銭/1枚当たり)となっている。今年度は暖冬による高水温や、栄養塩不足などの不作環境でスタート。共販日程の後ずれで対応してきたが、不作程度が予想以上に深刻であることが明らかになるにつれ相場も上昇。また、中国、韓国も不作推移であり海外相場も先高感が強くなっている。もし後半戦(2~4月)も降雨少なく、暖冬傾向が続き最終盤の漁期が短縮されると、2年前の最悪シーズンとは比較できないほどの大凶作になる可能性も出てくる。

まず相場の影響要因では2月第1週、第2週で主に入札されるコンビニ原料向け(フィルム海苔用)の手当てがある。コンビニおにぎりは海苔需要の3割強を構成しており、最大にして超重要な得意先。特にフィルム海苔は海苔の品質もストレートに伝わるなど、業界としても安定供給できないと大問題になる。この手当てが今年は遅れており、現在佳境を迎えている。まず量的な確保ができるかどうか。かなりしっかりとした価格になる見込みだ。

次にコンビニの手巻き寿司や直接海苔を巻いたおにぎり用、持ち帰り寿司用、スーパーの惣菜用(寿司、海苔巻き)など業務用でも上物向けと家庭用商品向けなど入札価格で9~12円以下、12円後半から13円未満の価格帯だ。用途も幅広いが仕入企業も多い。コンビニ向けのフィルム海苔は大手の特定企業が買い争うだけで、相場の方向性を示す目安となるものの後半相場のすべてを決めるわけではない。しかし、広く業務用、家庭用に使われる9~13円未満は品薄傾向が顕著で相場は上昇傾向。このまま海況が悪く(高水温)、雨も少なければ共販出品量も伸び悩む。さらに後半日程が短縮されることになれば現在の前年比7億枚マイナスどころの凶作レベルでは済まない。そうなると雪崩が発生したかのように相場は急騰する。

また、国産海苔の生産レベルが低下する中で量的に補填してきたのは韓国産だ。今年度も輸入枠が増枠されたが、実は韓国、中国も日本と仲良く一緒に不作年の見込みとなっている。韓国産は中国向け輸出も行っており、中国の入札会は第1回が終わった段階だが不作情報から早速韓国産の需要が著しく高まっている様子。つまり日本国内で韓国産を見込んでいる業者は価格面、量的な面で注意が必要となる。

これら状況から後半戦も緊迫した展開が続くことは必至だ。ようやく4年連続の相場高騰が落ち着いた海苔業界だったが、やはり基礎生産力の低下と暖冬時の海況の悪さ(水温降下が遅い、滞る)が重なった時の不作レベルはかなり悪化している。海苔ユーザーも心配する後半戦が始まった。