地域と世代つなぐ「カルピス」 絵本読み聞かせへ社外との連携強化

毎年、ひなまつりの時期になると白酒の代わりとして「カルピス」が絵本とともに全国の幼稚園と保育園に贈られる――。

この活動は、「カルピス」の生みの親である三島海雲氏が、子供たちの心とからだの健やかな成長を願って始めたもので、55年前の1963年から続いている。

07年からは社員が幼稚園や保育園を訪問して絵本の読み聞かせをする「ひなまつり読み聞かせイベント」も実施。今年は“「カルピス」絵本の家プロジェクト”を掲げ、アサヒ飲料が「カルピス」100周年施策の一環として、ESG活動と経済活動の両面を強化していく中で、内容を充実させて展開している。

プロジェクターを駆使して読み聞かせ
プロジェクターを駆使して読み聞かせ

2日に開催された東京都文京区の文化シャッターの会場では計2回公演が行われ、各回先着130人を招待した。

同会場で冒頭あいさつした松沼彩子コーポレートコミュニケーション部ESG推進グループグループリーダーは、イベントの趣旨について「今年は『カルピス』100周年を記念し、幼稚園・保育園を飛び出して、地域や世代をつなぐ読み聞かせイベントを全国10か所で開催している」と紹介した。

今回の新たな試みとしては、幼稚園・保育園以外を会場にしたことに加えて、地域との結び付きを意識した点が挙げられる。

10か所の会場では、アニメ作品の声優が所属する読み聞かせ団体に加えて、各地域に根差して活動しているアクティブシニアを含む読み聞かせボランティア(応援隊)と連携して読み聞かせを実施している。

親は「子どもの成長を祝うメッセージ」、子どもは「未来への願い」を書いた
親は「子どもの成長を祝うメッセージ」、子どもは「未来への願い」を書いた

佐野公美コーポレートコミュニケーション部ESG推進グループ課長は「会社、社員だけではなく、地域社会の皆さまと連携していくのが重要なポイント。地域で活動されているボランティアの皆さまと打ち合わせをしながら展開している」と説明した。

参加方法は同プロジェクト専用サイトに告知。それ以外にも、地域住民とのつながりも生み出すべくボランティアや幼稚園などを通じて案内している。

文京区会場ではプロジェクターで絵本を投影し、読み手に合わせて、ページがめくられていった。この日の読み手は、50~80代までのシニア世代で構成され、文京区を拠点に読み聞かせを行っているボランティア団体「りぷりんとフレンズ・文京」とママ声優が所属するNPO法人「声と未来」。休憩を挟んで計4冊が朗読された。

休憩時と公演終了時には「カルピス」を提供。「カルピス」(コンク1本)やミニ絵本のおみやげも配布した。

お好みの濃さでどうぞ
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