部分最適から全体最適へ

会社の本棚に「見える化」を解説したビジネス書があったので手にした。「見える化」「可視化」は企業活動における問題解決策の一助として知られる。部分最適でなく、全体最適へ導くのが最終目的だそうだ。だが、もう一つ、副産物もある。

▼それは、全社員に社業の目的を知らしめることだ。知らしめた上で目的に向かい一丸となることだ。しかし、そこに至るには障壁がないでもない。「部分最適」と「全体最適」の対立だ。

▼かつては、部分最適だけで事業規模を拡張できる時代があった。一部の企業では今でも成立しているかもしれない。だが、一見順風満帆に見えても企業としてのあり方が正しいわけではない。必ず行き詰まる時がくる。自分たちの働く環境さえ良好ならば他の部署のことは関知しない、という考え方は通用しない。

▼食品業界でも働き方改革に対応したさまざまな対応が進められているが、中小ではまだまだ頭を悩ませる経営者も少なくないようだ。同業他社との協業を含めビジネスモデルの見直しがいよいよ求められる。