無糖・健康領域を強化 CSVと連動し事業拡大 キリンビバレッジ

キリンビバレッジは「午後の紅茶」「生茶」「ファイア」の基盤3ブランドを含む無糖・健康領域の飲料を強化してCSVとの両立を図り事業を拡大していく。

24日、都内で発表した堀口英樹社長は「キリングループのCSVの領域を大別すると健康・地域社会・環境があり、当社が担う部分としては健康が大きい。健康については無糖に注目し、21年には18年比で無糖領域の商品を15%ほど増やしていきたい」と語った。

同社が構築しようとするブランド体系は、基盤3ブランドに種蒔き・チャレンジ領域(健康領域)と育成領域(炭酸・国産水など)を加えた3つの領域。これら3領域を横断して無糖を強化していく。

「午後の紅茶」からはエリア戦略強化も狙い「おいしい無糖」をカレーとコラボして提案していく。エリア戦略は「日本の各地には特徴のある食材があり、そういったものと『おいしい無糖』をマッチングしていく。加えて、1月1日から当社とキリンビバレッジバリューベンダーが統合し“One KBC”となったことで自販機も手売りも一緒になって1つのエリアを俯瞰的にみていく」。

「ファイア」の無糖商品としては、4月2日に新発売されるPETボトルコーヒー「ワンデイ ブラック」が挙げられる。常温でも飲み応えのある味わいや大容量の600㎖、あえて液色を見せないマイボトル風のデザインで差別化を図っていく。

「KIRIN naturals」のスムージー

無糖に加えてトクホ・機能性表示食品・独自素材のプラズマ乳酸菌などの健康領域も強化していく。CSVの健康への取り組みとしては、新ビジネスモデル「KIRIN naturals」や「健康プロジェクト」を通じた子供の成長支援・運動習慣の推奨などを手掛けていく。

健康・無糖とCSVが密接に関連していることについては「CSV経営は社会的課題と経済的価値を両立していく。永続的に存在・繁栄するためには両立が必要で、特に社会課題である健康としての無糖商品が注目されている」と説明した。

「KIRIN naturals」は、働き盛り世代の朝食の欠食と政府が推進する健康経営に着眼した法人向け福利厚生サービス。スムージーの配送はその一端で、健康セミナーやエクササイズを通じた従業員の健康的な食習慣とヘルスリテラシー向上のサポートを主眼に置く。17年9月にテストを開始し18年で50社が導入、今年は300社への導入拡大を目指していく。

同サービスについては「企業対企業のお付き合いの中で、いろいろな接点ができると思う。企業とのパイプが太くなることにも貢献できると考えている」。

前12月期販売実績は2%増の2億3千120万ケース。今期は1%増の2億3千460万ケースを計画。基盤3ブランドの販売計画は「午後の紅茶」3%増の5千260万ケース、「生茶」5%増の3千100万ケース、「ファイア」8%増の2千400万ケース。