恵方巻 目に余る大量廃棄

恵方巻が、お役所から“目に余る”と注意を受けた。華やかな宣伝合戦とは裏腹に大量の売れ残りを廃棄していることが“ささやかれ”、大量消費社会の矛盾と虚しさが露呈した。農水省の「需要に合った量を売れ」に反論するものはいない。

▼アンチ恵方巻も増えているが、商戦が大幅に縮小している気配もない。ハロウィン以外は総じて右肩下がりの祭事市場だが、ここ16年で急拡大した余熱が残っているのだろう。また、主婦目線では「節分は恵方巻を食べさせとけばよい」と文化的、教育的な妥当感がある優秀な時短メニューであり、独身者もバレンタインデーに無視されようとも、恵方巻は分け隔てなく巻き込んでくれる包容力がある。

▼今年になっても「いつの間に恵方巻が?」と言う人もいるが、全国展開の分岐点は02~04年に多くのCVSが関東以北での販売を開始したこと。それまでも倍々ゲームが続いていたが、一気に大爆発した。

▼つまり、ブームとなり16年は過ぎている。それでも“抑えたらどうか”と注意を受けるは恥か誉れか。後味の悪さで恥とすべし。