100万箱が2ブランドに 日欧EPAでチャンス拡大 サントリーワイン

18年のサントリーワインインターナショナル単体は642万ケース(日本ワイン・輸入ワインは9ℓ換算、国産カジュアルは8.64ℓ換算)、前年比104%と市場を上回る好調な推移を見せた。今年は日欧EPA発効などを受け活動を強化、103%を計画する。

昨年は「プレミアム商品の強化」「スタンダード・デイリー基盤ブランド強化」「新需要創造」の3点を柱に接点を拡大。プレミアムでは特に日本ワインが129%と大きく成長。フラッグシップである「登美 赤2013」がインターナショナルワインチャレンジで金賞を受賞している。

スタンダード・デイリーでは国産カジュアルが109%。国産ワインナンバーワンブランド「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」は186万ケース(103%)と、発売以来9年連続で過去最高を達成した。

「デリカメゾン」は102万ケース(118%)と初めて100万ケースを超え、ミリオンセラーを2ブランド保有したことになる。

「新需要創造」としては氷を入れて楽しむスタイルを提案。また、カップワイン等の新容器・新容量を提案した。

ワイン購買の7割以上を占める50代以上の飲用がさらに拡大するとみており、元気なシニア層を獲得することがポイントになるとする。また、日欧EPAや東京五輪も重要な契機と考えており、市場の変化やチャンスの芽をとらえた活動を重視する。

サントリーワインインターナショナル(単体)18年販売実績

今年は価値提案と新需要創造に軸足を置いた4つの活動を中心に取り組む。1点目は「日本ワインの品質・価値向上と接点づくり」。開園110周年を迎える登美の丘ワイナリーでは自園産ぶどうにこだわる。自社栽培の農地を増やすことも含めて拡大を検討する。

2点目は「国産カジュアルの更なる拡大」。「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」では2月12日に「同ストロング 白」を発売しブランドを強化。ブランド計販売計画は190万ケース(102%)。

「デリカメゾン」では、ワインユーザーが減っている30~40代を中心にトライアル獲得を目指し、110万ケース(108%)を計画する。

3点目は「欧州産ワインの強化」。日欧EPAで市場全体が刺激され、また店頭価格が下がることで露出が高まると期待。千円前後の価格帯に最もチャンスがあるとみる。価格帯ごとに品揃えを充実させ、特にスタンダードでは「マドンナ(独)」などロングセラーの強化を図る。一部商品では値下げを実行する。

4点目は「新需要創造」。氷と楽しむスタイル提案を継続。夏場需要喚起とともに新たなユーザーの獲得を図るため、商品の投入やプロモーションを行う。業務用と家庭用が連動して好評な「赤玉パンチ」の提案も強化する。

オペレーションの手間をかけることなく提供できるカップワインなど新容器等の開発も進め、新たな業態との接点拡大も目指していく。