迫る「タンパク質クライシス」

昨年はビヨンド・ミートが話題になり、代替肉が脚光を浴びた。大豆ミートがビヨンド・ミートを迎え撃つ日本の代替肉として取り上げられ、テレビ番組での露出が相次いだ。罪悪感のない食事を意味する“ギルトフリー”というワードも徐々に浸透している。

▼ビヨンド・ミートは完全植物性の肉で、エンドウ豆から抽出した植物性タンパク質や酵母エキス、ココナッツオイルから作られ、ビーツの絞り汁を入れて赤みを出している。ベルトコンベアーで流れる様はまさに人工肉工場だ。

▼なぜ手間をかけて人工肉を作らねばならないのか。飽食の日本にいると疑問が湧くが、世界的にはそうではないらしい。専門家は、2030年頃にタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ始めるという。「タンパク質危機」「タンパク質クライシス」と呼ばれる問題だ。

▼大豆ミートは近年、ヴィーガンやベジタリアン以外の健康意識の高い人からも注目されている。メニューが増え、味も向上している。世界規模の問題で悩む前に、まず中年太りの腹を引っ込めるため食生活に取り入れてみようか。