特許製品で新市場創造目指す味の素 「温菜おかず」「栄養バランスバー」

味の素の森島千佳執行役員食品事業本部家庭用事業部長は、10日に開催した春季新製品説明会の中で、特許出願中の新カテゴリー商品2品を発表し、新市場創造を目指す方針を明らかにした。

同社の昨年4~12月の売上高は、外部環境(GDP、家計支出)が前年同期比101%に対し、味の素社の売上高も101%と堅調に推移。特に2018年度上半期は「Cook Do」が好調で、新製品もオントップされ着実に浸透した。

ASV(Ajinomoto Group Shared Value)の考え方を基に事業活動を通じて社会課題の解決に取り組んでいる同社は、「家庭用事業におけるASVは、スぺシャリティ商品とマーケティング活動を通じて新しい価値を提供。特にスマート調理や共食、野菜摂取、食の伝承において果たすべき役割は大きく、春季新製品もこれらを念頭に開発した」。

新製品「かけてチン♪温菜おかず」(バーニャカウダ味、コクうま黒酢味)は、電子レンジで簡単・手軽に野菜の副菜が作れる電子レンジ調理専用の液体調味料で、「新しい市場を作りたい思いで開発した」。商品は、野菜にかけて、短時間電子レンジで加熱するだけで温野菜のおかずが作れる。野菜本来のおいしさを保ち、時短につながり、野菜の栄養が逃げにくいなどの特徴を備えている。2月18日全国発売。

スぺシャリティたる所以は、レンジ調理に最適な配合(濃度・粘度)により、電子レンジで短時間加熱するだけで「野菜のおかず」が作れること。「ドレッシングのような低い濃度では、食材の水分の摩擦が起きにくい。だが高い濃度では食材の水分の摩擦が起きやすくなるため、電子レンジに加熱ムラがなく、野菜にうまく味が絡む」とし、独自技術を生かし、電子レンジ調理に最適な濃度・粘度になるよう配合した(特許出願中)。売上目標は初年度7億円(消費者購入ベース)。

「まるごと野菜ベーカリー」(100%かぼちゃ、100%トマト)は、まるごと野菜でできた、もっちり&しっとり新食感の栄養バランスバーで、2月13日から首都圏および長野県のコンビニエンスストアで先行発売する。

場所を選ばずに食べられ、100%まるごと野菜でできており、1個で1日に必要な緑黄色野菜の1/3の量(40g)が摂れる。アミノ酸を用いた独自の新たな食感制御技術(特許出願中)によって、もっちり&しっとり食感の長期持続(6か月間)を実現。20~30代女性における野菜摂取量および緑黄色野菜摂取量不足が顕著になっており、オフィスの朝食やランチでも野菜を摂りたいというニーズなどに応える。売上目標は初年度3億円(消費者購入ベース)。