ニーズとらえ価値提供を

食品業界にとって2019年はどんな年になるのか。不透明感が強いものの、まず気になるのがコストの上昇だ。生産サイドを見ると、春にかけて値上げを予定しているメーカー、値上げが予定されているカテゴリーは少なくない。

▼原材料費や包材費に加え、人件費や物流費が上昇し、収益を圧迫している。特に人手不足を背景とした人件費や物流費の上昇は業界全体に共通する課題だ。生産性向上を目指し、値上げに踏み切る動きがさらに広がる可能性もある。

▼その一方、需要創造を目指し高付加価値商品を投入する動きも広がりそうだ。先週から新商品の発表が本格化しつつある。おいしさをベースとしながら、健康や簡便をキーワードに新しい価値を提案する動きが目立っている。

▼個人消費は持ち直しているとされるが、消費者マインドが弱含んでいることは否めない。食品は軽減税率の対象になるものの、10月には消費税率の引き上げが予定されている。その中で、ニーズの変化をとらえ、新しい価値を提供できるか。その成否が需要創造や生産性向上のカギの一つになりそうだ。