利益が主ではない貢献を 3者協働の食育イベント

企業の社会貢献活動などがより進む中、特に食品業界では事業を活動に直接結びつけられる「食育」に注目する動きが増えており、活動を通じて事業にプラスに働くことを期待する企業も多い。食品業界の周辺業界からの参入も見られるようになりつつある。

電気圧力鍋やコーヒーメーカーなどを展開する新興家電メーカーのシロカと、国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ社、青山学院大学地球社会共生学部林研究室は共同で食育イベントなどの活動に取り組んでいる。

シロカはシンプルなデザインや高い機能を持たせた炊飯器、トースターなどで市場にインパクトを打ち出しているものの家庭への浸透にはまだ時間を要している。また「いこーよ」はコンテンツを充実させる意向を持ち、そのノウハウを蓄積したい考えで、両社ともフックとなるイベントに期待する。

11月には東京都内で食育イベント「第1回おかげさまを広げよう『いただきます!ます!』」を開催。7組17人の親子が参加し、青山学院大の学生たちがサポート。料理体験から食の大切さを知る教育を実施し、シロカの炊飯器を使うなどした。

ただ、両社ともに「商売が主ではない」と口を揃える。シロカの福島誠司社長は「心豊かな暮らしを築くというビジョンのもとで実施した。なぜ仕事をしているのかを振り返る機会にもなり、全社員に体験させたい」と話す。「いこーよ」担当者も「会社として次世代に価値を残すためであり、商売面は反射的な利益だ」と語る。

学生が主体となってコンテンツを運営、打ち合わせ段階では厳しい局面もあったというが、福島社長は「学生にとっても有意義だったろう」と評価する。

3者は今後も協働を続ける考えで、19年前半にもイベントを検討している。