「地域と都市が創る食文化」 講演会とトークショーを開催 味の素食の文化センター

公益財団法人味の素食の文化センターはこのほど、東京都港区高輪の味の素グループ高輪研修センターで大学共同利用機関法人人間文化研究機構と共同シンポジウムを開催し、「地域と都市が創る新しい食文化」(後援:一般社団法人和食文化国民会議)をテーマに講演とトークセッションを行った。

シンポジウムでは生産者、消費者、研究者、行政が一体となった、地域の食文化を生かした地域再生の取り組みなどを紹介。第1部では奥田政行氏(アル・ケッチァーノ オーナーシェフ)が「食を通した人づくり地域づくり」について、石川智士氏(東海大学教授)が「食が育む地域の可能性~エリアケイパビリティーアプローチから見た食の重要性~」について講演。第2部ではハイン・マレー氏(総合地球環境学研究所教授)をモデレーターに奥田氏、石川氏に総合地球環境学研究所プロジェクト上級研究員の田村典江氏が加わりトークセッションを行い、食を通して地域と都市のつながりなどを話し合った。

トークセッションの中で田村氏は、「江戸前の海苔は江戸に人が住むようになった結果、江戸湾で海苔の養殖が可能になった。環境と食文化は常に絡み合っている」とし、石川氏は「地域には独特のものや家庭で受け継がれてきた味があり、これらは今後残しておくべき資源だ。こうした資源をより多くの人に発信していきたい」。また、奥田氏は「地方と都会では豊かな食の意味が異なる。地方と都会が物々交換すれば互いに豊かになる。それには互いに必殺技(特徴)を持つことだ」などと語った。