セブン‐イレブン、AI活用し初の省人型店舗 入店も決済も“顔パス”で マイクロ商圏進出へ実証

セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)は日本電気(NEC)との共同で、初の省人型店舗「セブン-イレブン三田国際ビル20F店」(東京都港区)を17日にオープンした。

同店とは別にビルの地下1階にも、外部客も利用可能なセブン-イレブンの通常店舗を構えている。今回出店したのは、ビル内にオフィスが入居するNECグループ社員のみが利用できる閉鎖型商圏の小規模店舗。

昨今ニーズが高まるオフィスビルや病院、工場などマイクロ・マーケットと呼ばれる商圏への出店拡大に向け、NECのAI・IoTなどの先進技術を導入した店舗の実証実験を行っていく。

NECとして国内初導入となる「顔認証による決済」や、「ターゲット広告サイネージ」をはじめとした利用客の快適性・利便性を支えるシステムを採用。冷蔵庫などの設備情報を24時間自動収集し、安定稼働をサポートする「設備の稼働管理」や「AIを活用した発注提案」など、従業員を支えるシステムを活用することで店舗の省人化を図っていく。

同日に会見したSEJの古屋一樹社長は「09年から『近くて便利』というメッセージを打ち出し、品揃えやお客さまとの接点の改善を図ってきた。現在は女性客比率が48%、50歳以上の顧客が40%に達し、野菜や卵、コメなど以前なら考えられない商品が売れるようになっている」として、客層の変化を背景に顧客との接点がますます重要化していると説明。

今回の省人化店舗も人手不足対策などではなく、店舗スタッフが接客や売場づくりなど「人にしかできない業務」に注力して生産性を上げることが目的であることを強調した。

NECの江村克己常務は「カスタマー・エクスペリエンス向上とオペレーショナル・エクセレンスをセットにすることで、初めて省人化店舗でのさまざまなサービスが可能になる」として、顧客の利便性と従業員のオペレーション負荷軽減をともに推進する方針を説明。よりスマートで便利な店舗の実現に自信を示した。

【店舗概要】

▽所在地=東京都港区三田1の4の28
▽営業時間=午前7時30分~午後6時
▽店舗面積=約26㎡
▽取扱品目=おにぎり、サンドイッチ、パン、乳飲料、ソフトドリンク、菓子、カップラーメン、セブンカフェ、雑貨など約400品目。