曲がり角のスーパー惣菜 持続可能な取引を

近所に少々広めのコンビニがオープンした。弁当やサンドイッチは豊富で、惣菜やサラダは小分けしたものが充実している。これだけ揃っていれば、単身者や少人数世帯ではスーパーに行く回数が減るかもしれない。

▼それでも、スーパーにとって惣菜売場は、台頭するドラッグストアなどと差異化を図るための戦略部門だ。だが、人手不足に悩む現場ではインストア加工を減らし、アウトパックへシフトせざるを得ない。そのバランスを図りながら、いかに価値を高められるか。

▼スーパーが自社の惣菜工場を新設するケースも増えてきた。製造加工を集中し店舗での作業を軽減する狙いだが、納入業者にとっては少々やっかいでもある。

▼あるメーカーは「米飯センターではコメの調達から自分たちで行うため加工米飯の取引がなくなった」と嘆く。別の日配メーカーは「製造効率の良いものは自社製造し、手間のかかるものばかり回ってくるようになった。これでは続けられない」とこぼす。今後も伸びるであろう需要をとらえ続けるには互いが長続きできる関係が不可欠である。