改正入管法と文化の断絶

我が町では毎年、お盆を過ぎると例大祭が開かれる。メーンは神幸祭で、町内囃子・高張提灯・宮太鼓・大麻(神職)・注連榊・御神旗・祭員(神職)・賽持(白丁)・祭員(神職)・神輿・斎王(騎馬)・役員総代で構成される長い隊列が町内を練り歩く。その前に行われる浜降り祭では朝3時から太鼓の音が鳴り響く。

▼ここの祭典委員を務めていて最近よく耳にするのが「太鼓の音がうるさい」との苦情。祭典中、社務所にもその手の電話が多く寄せられるという。宮司曰わく「苦情主は新築マンションの住民がほとんど」とのこと。私もクレーマーが隊列に割って入り男たちと取っ組み合いになった光景を目撃したことがある。

▼“郷に入っては郷に従え”の処世の法はなくなりつつあるようだ。離島の中には、集落に溶け込めない移住者が集まりコミュニティー崩壊の危機に瀕しているところもあると聞く。

▼改正入管法が国会で成立した。拙速に成立し様々な問題を孕む中で、日本文化の断絶を危惧する向きもある。だが、その点は心配ご無用。断絶は既に始まっているのだから。