惣菜売場でお好み焼を拡販 関西に支持広がる広島風 マレーシアへも進出 オタフクソース

オタフクソースは惣菜ルートでのお好み焼の拡販に力を入れている。同社では前9月期、初めて業務用の売上高が家庭用を上回った。その理由の一つが惣菜売場におけるお好み焼の広がりだ。

地元の広島では以前からスーパーの惣菜コーナーでお好み焼が売られていたが、家庭で作るのが一般的な大阪では惣菜として店に並ぶことはあまりなかった。

だが、「お好み焼は家で焼くものだから店に置いても売れない」と言っていた関西のあるスーパーが、今では全店にグリドル(鉄板)を導入するなど、多くのチェーンの惣菜売場にお好み焼が広がっている。

その一方で現場では人手不足が深刻化していることから、短時間で簡単に調理できるメニューが求められている。こうした現状に対応するため同社は今秋、業務用の「四角いお好み焼シート」を発売した。

最近は関西地区でも関西お好み焼だけでなく、広島お好み焼を導入する店舗が増えている。この商品は生地をひいたり、ひっくり返したりという広島お好み焼の手間がかかる工程を省くことができるのが特徴。

もともと02年に丸型の「お好み焼シート広島」を発売していたが、今回、四角にして面積を広げることで、蒸し時間の短縮と歩留まりの向上が図られるようになった。グリドルがない現場や人員が足りない場合でも、スチームコンベクション調理に対応することができる。

海外市場においても、惣菜としてお好み焼が広がっている。マレーシアでは、日系スーパーが全30店舗の惣菜売場にお好み焼を導入。寿司に次ぐ売れ筋商品となった。

佐々木直義社長は「家庭で料理をしない傾向が強まっているのを実感している。その流れをとらえ、提案できる企業でなければならない」と話しており、簡便性を追求する考えを示す。