常温惣菜が好スタート 新たなニーズ開拓 ブンセン

ブンセン(兵庫県たつの市)が11月に発売した、常温の小袋惣菜シリーズが好スタートを切っている。その主な理由は、保存食としての新たなニーズに合致したこと、常温の扱いやすさという2点だ。

今回発売したのは「竹の子土佐煮」「たたきごぼう」「切干大根煮」など和惣菜6品で、1袋65~80gの食べ切りサイズ(価格はオープン)となっている。

自然災害が相次いだ今年は災害ごとに即席麺や無菌米飯の需要が高まったが、スーパーでは米飯とともに佃煮やふりかけも購買されるケースが多かった。また、一部地域では停電が長引きチルド商品が廃棄される事態も起こった。これらを受け、常温惣菜のコーナー化を進める店舗が増えている。

さらに、今回の新商品は賞味期限が9か月あるため、災害の備えとして一般家庭に定着しつつある「ローリングストック」向けの保存食としても提案しやすい。

もう1つ狙うのがドラッグストア。食品の扱いを増やしたいドラッグチェーンはニーズの強い惣菜も強化したいが、日配惣菜は日付管理を含めたオペレーションの難しさや什器などの問題があり、容易に導入することができない。その点、常温惣菜は通常の加工食品と同様に扱うことができる。

田中智樹社長は「20~30年前に比べて製造技術や包材の性能が高まっているため、常温でも味と品質の高いものができるようになった」と説明。「まずは食べておいしいと思ってもらうことが大事。それがリピートにもつながる」と話している。