若い女性に「うま味調味料知って」 アプリで情報拡散 食事の過剰摂取抑制にも

日本うま味調味料協会(岩本保会長)は、このほど今年の事業報告会を開催し、定例理事会や委員会、公開シンポジウム、国際会議等への参加を報告した。

広報部会のトピックスとして、「スマートフォンアプリFiNCを通じた若年女性へのうま味調味料啓発活動を実施。うま味調味料を若年女性が知らない人が多いため、主に20~30代の女性が活用し約300万の女性が登録しているFiNCアプリを活用し、若年女性への情報拡散を目的としたもので、郷土料理関連記事の配信や協会会員の商品をプレゼント企画など配信。その結果、フォロワー数は施策前の約5倍に増えた。

毎月1回、フォロアーに対してうま味調味料の原料と製法、相乗効果、母乳に含められるグルタミン酸等の情報も配信し、協会レシピサイトへ誘引を図っている。今後はFiNCアンバサダー料理家による「うま味調味料活用料理教室」を開催し、参加者からSNSで拡散してもらうことを計画している。

また、今年で3回目を迎えた「うま味調味料活用 郷土料理コンテスト」には、今年度は地域で活躍する管理栄養士や調理師などのエントリーがあり、11月24日の「和食の日」に速報結果を発表。12月14日に受賞作品及び表彰式の様子を公開する。

技術部会のトピックスは、6月に「減塩食品の開発とうま味」(うま味研究会主催)をテーマにシンポジウムを開催。有識者により減塩におけるうま味の役割などに焦点を当てた講演が行われ、約200人が受講した。また、うま味研究会のホームページを改訂して情報発信をリニューアル。毎年5件のうま味研究に対して2年間で100万円を助成している「うま味研究助成公募」では、「うま味物質による減塩食の嗜好性増強効果の本質に関する研究」テーマに公募。現在審査中で来年1月25日に結果を発表する。「消費者庁の添加物表示基準の見直しに向けた対応」では、化学調味料無添加という対象が明確でない表示は不適切だということをしっかり消費者庁に説明して行く。

「うま味=グルタミン酸」訴え続ける 岩本会長の話

去る9月にニューヨークで「WORLD UMAMI FORUM」が開催され、うま味が世界的に普及していることを再認識した。だが一方でMSGとうま味はまったく異なるものという認識もある。フォーラムでも両者は同じものだと訴え、協会としてもうま味はグルタミン酸だと世の中に訴え続けて行く。

相変わらず化学調味料無添加を販促に使っているメーカーもあり、なかなか理解は進んでいない。もどかしさはあるが、各社と協力しながら少しずつ有用性の普及を図っていきたい。さらに減塩効果だけでなくうま味で食べ過ぎを抑える効果もあることもきちんと伝えていきたい。無添加に対する自然志向が根強い中で、変えて行くのは大変だが粘りつよくやって行く。