花王 変化を先導する企業へ 経営が自ら手本示す

花王は“経営が自ら手本を示す”を実践し変化を先導する企業を目指していく。

11月28日、都内で開かれた19年度方針説明会で澤田道隆社長執行役員は経営が自ら手本を示す一例として経営会議について触れ「これまで一人でも反対するとやらなかったことを、一人でも賛成がいればその人に任せてスピード化を図り、会議のあり方も短く端的にプレゼンしてディスカッションの時間を長くとるようにした」と語った。

研究資産の活用方法も大幅に方針変更した。「新商品に先立ち技術を発表会形式で公表した。これは花王グループ128年目の歴史の中で初めてのこと」とし、先般開催された技術イノベーション発表会での5つの最新技術イノベーションをオープンにした。

そのうちの一つである「Fine Fiber(ファインファイバー)」技術は、直径がサブミクロンの極細繊維を肌に直接噴きつけることで、軽く、やわらかく、自然な積層型極薄膜を肌表面につくることができるもの。

この技術を活用することで「ファイバーなのでフィルムと違って通気性と柔軟性がよく、剥がれにくくさまざまな保持能力にも優れ、皮膚を超える皮膚だと認識している。例えば薬剤を塗った上にファインファイバーを塗ることでその薬剤の効果を格段に向上させるとか、肌表面のマイナスな部分をなくす技術にも使えると考えている」。

そのほか、皮脂をとるだけで簡単に皮膚の現状把握と予見ができる技術や、髪の色を安全・自在に変えることができる技術、汚れだけを落とし汚れを付きにくくする技術などを編み出したことを明らかにした。

プラスチック容器に関する技術では「海洋プラスチックごみ問題に真っ向からわれわれがチャレンジするような容器の革命」と説明した。

これらの技術イノベーションを公表した理由については「技術力のアピールが一つ。もう一つは出口を皆さんと一緒になって考えていきたい。三つ目はESGにつながりわれわれの存在価値の上昇につながる」と語った。

今回発表された技術イノベーションは来年からの新サービスに順次活用される。