コーヒー第4の波 「活躍できる道は軽食に」創意工夫へ意欲 サザコーヒー鈴木太郎副社長 

サザコーヒーは“コーヒーの第4の波”に対応すべく産地との信頼関係を維持して良質なコーヒー豆を取り揃えるとともに、アルコールやフードなどを組み合わせた新しいコーヒー文化の発信に取り組んでいる。

取材に応じた鈴木太郎副社長は「新しい波が間違いなくきている。情報を共有することで世界一のコーヒーが誰でも飲める時代がやってくる。そうした中で、文化やおいしさに振り切った創意工夫がないと淘汰されてしまう」と語る。

情報の共有はAIを活用したコーヒーシステムによって可能となる。焙煎職人やバリスタの焙煎・抽出技術をデータ化しマシンで再現していくステージへと突入しつつあるという。

システム導入によってカフェや喫茶店で多くの人手が不要となる場合、「従業員が活躍できる道は軽食などにあると思っている」。

パンはコーヒーとの相性がよいほか、「コーヒー豆は、焙煎後数日間は鮮度が保てて移動性があるため他エリアからの侵入を受けやすいが、焼きたてパンは遠くに輸送できないため地域に根付いてやっていく必要がある」とみている。

「東京いちごシェイク」(サザコーヒー KITTE丸の内店)
「東京いちごシェイク」(サザコーヒー KITTE丸の内店)

このような考えの下、10月21日には「KITTE丸の内店」(東京都千代田区)で“最高のコーヒーと最高のパン”を考えるセミナーを開催した。

丸の内店は、利きコーヒー・利き酒などのイベントやセミナーの開催を目的とした店舗で7月13日にオープンした。

同店では、ケニア産のコーヒーに1ショットのアマレット(リキュール)を加えた「東京アマレットコーヒー」や、いちごシェイクにアマレットを加えた「東京いちごシェイク」を提供している。

アルコールとの組み合わせについては「おしゃれな常磐線文化の発信を考えている。常磐線は乗車時間が長いことから通勤客の間では“カップ酒とイカの文化”が根付いており、これに代わる洗練されたものとしてコーヒーとアルコールの提案があると思う」。

コーヒーの品種としてはゲイシャに着目し、「今後はワインのような文化が始まると考えている」。

10月にオープンした「筑波大学・アリアンサ店」(サザコーヒー)
10月にオープンした「筑波大学・アリアンサ店」(サザコーヒー)

10月1日にオープンした「筑波大学・アリアンサ店」では、店内にある焙煎機でブラジル・アリアンサ農園の豆とともにゲイシャを焙煎し、ゲイシャは香り重視の浅煎りだけでなく、甘み重視の深煎りにも挑んでいる。

同店は、筑波大学医学群医学医療系附属病院とサンタ・クルス病院(ブラジル)が連携協定を締結したことを記念し、筑波大学とのコラボレーションによって同大学の敷地内に隣接するスーパーのカスミとともに開業した。サンタ・クルス病院の石川レナット理事長が所有するアリアンサ農園のイメージで設計され、外観はほぼ忠実に再現されているという。