J-オイルミルズ、高付加価値品を拡販へ 家庭用オリーブオイルやBtoBのソリューション強化

J-オイルミルズの八馬史尚社長は16日の決算説明会で、下期の重点テーマについて、「(販売好調なオリーブオイルや業務用油脂『長調得徳』など)油脂・育成領域での高付加価値品の拡販を進めるとともに、中食惣菜向けなどBtoB市場でのソリューション事業強化、汎用油脂の収益安定化を進める」方針をあらためて強調した。

構造改革の取り組みでは、物流の効率化などバリューチェーンの効率化や高度化の取り組みをさらに推進するとともに、中長期視点でSKUの削減や充填・包装の効率化など生産拠点の最適化に取り組む考えを示した。

同社の上期連結決算は売上高933億円(前年同期比1.1%増)、営業利益32億6千万円(同85.8%増)。売上高は微増だったが、ミール相場の好転や高付加価値品の拡販、前期から取り組んできた油脂の価格改定が浸透し、収益面では大幅増益を達成。営業利益率も一昨年並みの水準に回復した。

主力の油脂事業は価格重視の販売戦略を徹底。家庭用は汎用油の販売量が減少したものの、オリーブオイルなどの付加価値品が好調。業務用油脂は戦略商品の「長調得徳」の拡販と価格改定効果で物量、金額とも前年を上回り、収益改善につなげた。

通期の連結業績予想は売上高1千920億円(4.7%増)、営業利益55億円(37.3%増)を計画。全体では期初予想を据え置いたが、セグメント別の計画を修正。営業利益の内訳は、油脂加工品事業は当初8億円→4億円、食品ファインは11億円→6億円に下方修正する一方、油脂事業は当初の34億円→43億円に引き上げた。

足元ではシカゴ大豆相場の下落やミール相場の反転、菜種相場の高止まりなど、油脂事業を取り巻く環境は厳しさを増しているが、下期も引き続き、価格重視の販売戦略と高付加価値品の拡大、成長する中食惣菜などBtoB領域におけるソリューション提案などを加速し、収益拡大につなげる方針。

家庭用ではオリーブオイル市場の拡大に向けた提案活動を継続。広告費など一般管理費は増加傾向にあるが、2020年度以降の成長実現に向けた投資と位置付け、付加価値品の拡販による粗利増加で吸収する考え。今期末の高付加価値品の構成比は売上高の25%、粗利益36%に高める計画。

また、海外事業ではタイでの事業展開が着実に伸長。油脂とスターチを活用したソリューション提案を強化し、2030年に向けた成長牽引の橋頭堡とする。