業務用ごま油など2月から5%以上の値上げへ かどや製油

原料相場、半年で1.5倍超に急騰

かどや製油は来年2月1日から、業務用のごま油・食品ごま製品を値上げする。上げ幅は、ごま油・食品ごまともに平均5%以上。ごまの原料相場は17年後半から上昇に転じ、搾油ごまは安値のt当たり1千ドルから18年前半には1千300ドル、直近では1千600ドル超に急騰。物流費や燃料費等のコストアップも加わり、自助努力によるコスト吸収が限界に達し、値上げに踏み切る。

世界的にごまの需要が増加する中で、主産地の東アフリカでの減産で相場は上昇傾向にあったが、一大産地のインドの大幅減産が伝わり、相場は荒れ模様の展開となっている。大幅減産のインドは自国の消費量が賄えず、アフリカ産を調達するとの見通しが強まっており、搾油ごまは足元で1千600ドルを超え、1千700ドル水準に急騰している。

食品ごまもグアテマラ、パラグアイの南米主産地では2千ドルを超え、今後さらなる上昇が懸念されている。

こうした状況を反映し、17年度平均1千44ドルだった搾油ごまの輸入通関価格は18年4-9月には1千161ドルと約15%上昇。今後は高値で買い付けた荷物が到着するため、18年度平均で1千300ドル超、今後のアフリカ産の動向次第で輸入価格は1千500ドルを超える可能性もある。

同社にとって、ごま製品の値上げは13年上期以来、約5年ぶり。この間、物流費や燃料費、人件費などの製造コストは上昇傾向にあったが、この数年は原料価格が安定したことで製造コストの上昇を吸収してきたが、昨年後半から原料価格が上昇に転じ、物流費等のコストアップも深刻化している。

小澤二郎社長は「足元の相場は1千600ドルを超えており、あまりにも急激な値上がりのため様子見だが、ごま油の需要拡大で生産量が増えており、高値でもコンスタントに買い付けなければならない」と厳しい状況を説明した。

佐野雅明取締役専務執行役員販売本部長は「2月から業務用ごま油・食品ごまで5%以上の値上げを実施するが、現時点の原料購入価格および製造コスト上昇分を反映したもので、今後さらに上昇する可能性もある」と語った。

なお、原料状況の悪化がより深刻な黒ごま製品には別途値上げを行う。

家庭用ごま油・食品ごまは、今後の状況を見極めながら、当面は拡売条件の見直し等で対応する。