障がい者雇用へ率先 パラアスリートも積極採用 コカ・コーラボトラーズJ

コカ・コーラボトラーズジャパンは「品格を備えたエクセレントカンパニー」を目指し法定雇用率を上回る障がい者の雇用に取り組んでいる。

同社の従業員数は2万人規模。現在、このうち360人が障がいを持つ社員となる。障がい者の法定雇用率が今後さらに引き上げられることを見越して500人規模への増員を図る。

障がい者の活躍は、ダイバシティ推進の一環でもあり、女性活躍と並ぶ20年までの優先的な取り組みとなる。

14日、都内で発表した岡本繁樹執行役員コーポレートコミュニケーション統括部長は「吉松社長は、ダイバシティは多様性と多面性と言っている。多様性は国籍、言語、性別、多面性はさまざまな意見、この2つで企業文化を構成していく」と語った。

直井ゆかり部長(コカ・コーラボトラーズジャパン)

ダイバシティ推進・法令遵守・企業価値向上の主要施策として人事戦略推進部内に障がい者雇用課を4月に設立し、障がい者の新規採用から定着支援までを一元化。パラアスリートも積極的に採用している。

直井ゆかり人事本部人事統括部人事戦略推進部部長は「障がい者は1人1人が戦力。もちろん配慮事項はあるが、専門知識のある社員が1人1人の弱みと強みを見極めていく」と説明した。

ただし500人規模となるとかなり大規模になることから、「戦略が重要で、現在、障がい者雇用の戦略を人事本部の中で確立している最中」だという。

障がい者雇用課の社員は全国の各拠点に計8人在籍。全員が障害者職業生活相談員の資格を持ち、各セクションの長と話し合いを進め障がい者に合った仕事を見いだすなどの活動を行っている。

パラアスリートの高嶋活士氏

パラアスリートは現在、パラ馬術で2人を採用し今後10人に増やしていく。練習と仕事を両立し「アスリート引退後も社員として定年まで働いていただく」システムとなっている。

パラアスリートの高嶋活士氏は、元JRAの騎手で、13年に東京競馬場で落馬し右半身麻痺の後遺症が残ったことで15年に騎手を引退しパラ馬術に転向した。JOCの就職支援制度「アスナビ」を通じて同社(当時:コカ・コーライーストジャパン)に就職した。

現在は20年のパラリンピックの出場を目指し、朝方に練習してから勤務している。業務内容について高嶋氏は「人事関係の書類の整理を行っている。ミスをせずしっかりこなしたいと思う」と述べた。