製油業界の下期見通し

大手製油各社の上期は、売上高は微増ながらも利益面では大幅増益と好決算が相次いだ。ミール相場の上昇による搾油採算が改善し、昨年来取り組んできた価格改定も寄与した。

▼営業利益は前期比2ケタ増だが、一昨年並みの水準に戻ったのが実態。16年後半からの急激なコスト上昇に苦しんできたが、一年余りにわたる粘り強い価格改定の努力がようやく実を結び、付加価値品の利益貢献も進んできた。

▼足元では米国大豆の豊作や米中貿易摩擦の激化で、シカゴ大豆相場は5月以降軟化しているが、菜種は依然高止まりが続いている。大豆相場の下落は製油各社にとって下期の大豆調達コストにはプラスに働くが、物事はそう簡単ではない。

▼シカゴ大豆の下落でユーザーの下げ期待が一層強まることが予想されるが、ミール相場の軟化や菜種の高止まり、海上輸送費や物流費、ユーティリティコストの上昇を考えると、下期の採算は厳しいと言わざるを得ない。通期業績の達成には付加価値化の取り組みとともに、現状の価格水準を維持できるかが、大きな焦点となっている。