スコッチ「デュワーズ」拡充 裾野拡大へ樽詰ハイボールも バカルディ×サッポロ

17年国内ウイスキー市場は12年比1.65倍、特にスコッチは過去5年の平均成長率が16.4%増となるなど好調に推移している。バカルディ商品は12年の両社業務提携から約2倍と伸長。今年は57万8千函を見込む。

特に今年の「デュワーズ」は20万函を見込んでおり、提携後6年で約13倍と飛躍的な成長を遂げることになる。昨年のスコッチ市場は前年比132.2%だったのに対して「デュワーズ」は157.6%。国内スコッチブランド第5位にランクインし、今年は143.6%、第3位を見込む。

今後は広告宣伝戦略を積極的に進め、日本では初となる大型広告としてTVCMとデジタル広告を投入。名誉アンバサダーに酒向明浩氏を招聘する。

現在の家庭用と業務用の比率はおおむね3:7だが、22年45万函の目標達成に向けて家庭用の販売数量増も目指し、炭酸水とのセット提案などでカバー率を拡大するなどの戦略をとる。また家庭用戦略商品として9月19日にはハイボールに適しているという小容量「デュワーズ ホワイト・ラベル200㎖」を発売した。

業務用では22年までに「デュワーズハイボール」取扱飲食店を6万店まで拡大することを目指し、10月24日から「同樽詰ハイボール10L」を展開。店舗の人手不足を背景に、提供の速さを特徴とした。

またプレミアム戦略としてホテルなどハイエンドの販路での露出増を図るとともに10月10日から「デュワーズ25年750㎖」を販売。

20~30代の売上比率が高いことから若年層をターゲットとし、「今風のユーモア、遊び心を前面に出して差別化する」(前田章子バカルディジャパン社長)といい、認知度が低いことからかえって「新しいブランドとして認知」(島田淳サッポロビールスピリッツ事業部長)されることを期待する。

サッポロビールの宮石徹営業本部長は「バランスの良い味、ハイボールの起源といったことをアピールしたい」と話し、「樽詰ハイボールで裾野が広がり、認知を上げながら取扱店が増えるだろう」と見通しを語る。

市場ではウイスキーハイボール缶の投入が相次いだが、デュワーズについて宮石本部長は「具体的な予定はないが、将来の選択肢の一つ」と述べている。