即席麺、怒涛の快進撃 4年連続で過去最高ペース

上期(4~9月)の即席麺JAS生産量は、前年比102.5%となり、過去最高ペースで折り返した。今期は即席麺生誕60周年をはじめ、各社ロングセラーブランドが周年を迎えていることに加え、天変地異を受け保存食として再評価されていることもプラス要因となった模様だ。

上期JAS生産量の種別内訳は、袋麺が104.2%、カップ麺101.8%。袋麺は「チキンラーメン」(日清食品)の60周年、「サッポロ一番 みそラーメン」(サンヨー食品)の50周年などにより、記念商品の投入、販促プロモーション等々が活発に展開されているほか、ノンフライ麺にも下げ止まり感が出るなど、下期以降の反転攻勢に向け期待が持てる展開。

カップ麺も引き続き好調。即席麺は、1~2人世帯の増加なども背景に、ここ数年、順調に需要を拡大してきたが、今期もこうした流れが続いている形だ。

メーカーの上期業績も、大手中堅含め、ほとんどが前年実績を上回ったものとみられる。地震や台風に伴う特需もあるが、それ以上に各社の積極的な需要喚起施策が寄与した。

日清食品は60周年を迎えた「チキンラーメン」ブランドが過去最高を更新する勢い。「チキンラーメン」単品に加え、カップ麺ユーザーをターゲットとした袋麺「具付き3食パック アクマのキムラー」も寄与している。東洋水産は40周年を迎えた「赤いきつねうどん」をはじめとする和風カップ麺が安定成長。若年層をメーンターゲットとするタテ型「MARUCHAN QTTA」も積極的な商品投入で前年実績を大きく上回るなど業績を牽引している。

サンヨー食品は、発売50周年を迎えた「サッポロ一番 みそラーメン」で、商品や店頭施策を展開。カップ麺も「カップスター」「サッポロ一番 どんぶり」といった主力ブランドが前年実績を大きく上回るなど貢献している。

明星食品は、今期注力する「中華三昧」ブランドが前年クリア。カップ麺「一平ちゃん夜店の焼そば」ブランドも好調。期待の和風大盛「旨だし屋」も順調に成長するなど狙い通りの展開。

12月決算のエースコックは第3四半期(1~9月)累計で前年クリア。焼そば「モッチッチ」や1.5倍の大盛り「スーパーカップ」の伸長、さらにはタテ型商品群コラボ企画のヒットなどが売上高を押し上げた形だ。

中堅メーカーも健闘している。ヤマダイはノンフライ麺「凄麺」ブランド、フライ麺「ニュータッチ」ブランドとも前年クリアと好調。まるか食品は主力の焼そばが好調。関係者の度肝を抜いた「ぺヤングソースやきそば 超超超大盛 GIGAMAX」のヒットなども数字を押し上げ上期2ケタ増。

10月期決算の徳島製粉は、主力の「金ちゃんヌードル」が堅調だったほか、春先以降順調に売上げが伸びたことで通期前年クリアが視野に。イトメンも袋麺の主力「チャンポンめん」を中心に営業に注力した結果、エリアによっては2ケタ以上となるなど健闘している。

今期は原材料価格や各種コストの上昇への対応が課題だったが、上期については売上げ増で何とかコストを吸収した形。下期も袋麺の再成長、シニア、女性、若年層の開拓などによる売上げ増でコストを吸収し、4年連続での総需要過去最高と収益改善に挑む。