アーモンド飲料 鍋メニュー提案、コラボ企画など続々 汎用性で需要深耕に期待

アーモンドを加工してつくられるアーモンド飲料(アーモンドミルク)が拡大している。若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEや食物繊維、オレイン酸などが豊富に含まれ、低カロリー、低糖質、コレステロールゼロである点が支持されているようだ。秋冬に向けては、同じ植物性飲料である豆乳と同じように、料理などに利用する汎用性の訴求が盛んに行われている。

江崎グリコは「アーモンド効果」で外食企業とコラボし、アーモンドミルクパスタ、冷やしアーモンドミルクつけ麺に続くものとして、現在、ファーストキッチンとのコラボメニューを展開。全国のファーストキッチンとウェンディーズ・ファーストキッチンの計126店舗で11日から「アーモンドロール」、18日から「石窯スープパン〈3種チーズときのこポタージュ〉」を期間限定で発売している。

アーモンド飲料の汎用性については「凍らせる提案もお客さま発信で広がっており、それ以外にもアーモンドミルク鍋など外食の新メニューとして採用されている」(江崎グリコ健康事業・新規事業マーケティング部の折原唯氏)とみている。コーヒーとミルクの専門店「COFFEE MILK」(神奈川県川崎市)などカフェチェーンへの採用が広がっているという。

「アーモンド効果」とファーストキッチンのコラボメニュー「アーモンドロール」

同社は秋冬に向け、ホット提案とプロモーションに注力。「温めて飲むと香ばしいアーモンドの香りを楽しみながら“ほっと一息”というシーンの提供が可能であると考えている。店頭でホットの試飲を実施し、TVCMやWeb動画でもホットのおいしさを訴求していく」。

ポッカサッポロフード&ビバレッジは11月から「アーモンド・ブリーズ」の主力アイテムである「オリジナル」「砂糖不使用」で店頭販促を行っていく。一部の店舗ではテスト的にドールのバナナを使った生鮮クロスを行いミキサーで作るスムージーを提案。本腰を入れるのはアーモンドミルク鍋の提案で、江上料理学院が考案したレシピをリーフレットにまとめて11月から年末にかけて店頭で配布していく。同レシピはHPでも公開される。

江上料理学院が考案した「アーモンド・ブリーズ」を使ったレシピの一部

同社はこれに先立ち「アーモンド&ヘーゼルナッツ」との差し替えで「アーモンド&マカダミアナッツ」を10月1日に新発売し「アーモンド&ココナッツ」とともにナッツ類ブレンドとして展開している。「新商品でニュース性を出しながら、ナッツ類をブレンドして健康感をより打ち出し差別化を図っていく」(大久保正孝大豆・チルド事業本部事業戦略部戦略企画グループリーダー)考えだ。

アーモンド飲料は15年初めに牛乳、豆乳に次ぐ“第3のミルク”としてアーモンドミルクやライスミルクを取り上げたことを契機に市場は大きく拡大。日本テトラパックの調べによると、17年市場規模は前年に比べ10%程度伸長し41億円を記録した。この中で9割弱のシェアを握るのが江崎グリコで、2番手がポッカサッポロフード&ビバレッジ。