シンガポールのトップシェフが大東製糖訪問 含蜜糖の種類や味わい体験

大東製糖に11日、シンガポールのレストラン「Morsel」オーナーシェフで多くのフォロワーを持ち、周辺国にも発信力があるPetrina Loh氏(以下、ペトリーナ氏)が工場視察のために来訪した。同氏の訪問は千葉県の農水産物イベント(11月シンガポール開催)の事前取材が目的。大東製糖では含蜜糖の種類や違い、味わいについて木村社長が説明した。

千葉県では県産農水産物を東南アジアにアピールするイベントを11月に予定している。同地では日本食ブームに伴い、和食レストランが増加、日系外食企業や小売店も多く進出しており、和食は他国の食文化と比較して砂糖を多く使用するため味の決め手となることが多く、日本産砂糖の需要が高まっている。また、健康志向の高まりでミネラルを多く含む“brown Sugar”へのニーズも上昇中だ。

大東製糖は2012年からシンガポールのスーパーで試食を実施したり、料理教室を開催するなど地道に啓発活動を行ってきた。その甲斐あってシンガポールへの輸出は年々伸びておりレストランなどでも愛用されている。

ペトリーナ氏はシンガポールではなじみの薄い発酵食品をさまざまなメニューにアレンジし、脚光を浴びている料理人。日本食の手法や食材も多く取り入れ、大東製糖の黒蜜もソースとして利用している。17年にはワールドグルメサミットの「Awards Of Excellence」にも選ばれた。

工場訪問では大東製糖の取り組みや含蜜糖の種類・機能、味わいの違いについて説明。ペトリーナ氏からはさとうきびの産地やさとうきびからの砂糖の作り方などに対する質問が多く投げかけられた。「素焚糖」のさとうきびの産地が奄美諸島であること、産地によって味わいが全く異なること、種子島で同社が育てているさとうきびについてなど活発な意見交換が行われた。

その後、含蜜糖工場の見学を行ったペトリーナ氏は「実際に見たり話を聞いたりすることでインスピレーションが刺激され、新しい料理の構想が生まれる」とコメント。今後は今回の視察で知った砂糖の保湿力の高さを生かした肉の下処理や漬物、風味を最大限に生かしたデザートなど日本産の砂糖、特に含蜜糖を今まで以上にさまざまな料理に活用していきたいとのことだ。