「MATCHA」海外輸出3年で3倍 約80件の商談「輸出EXPO」 伊藤園

伊藤園は10日から3日間、幕張メッセで開催された「“日本の食品”輸出EXPO」に出展し、海外需要が急速に伸びている抹茶を中心に各種ティーバッグ製品やパウダー製品を展示。世界のティーカンパニーを目指す同社が、グローバルブランドである「ITO EN MATCHA GREEN TEA」を中心に「ITO EN」を世界に情報発信した。

今年で2回目となる同展は、農林水産省と日本貿易振興機構(JETRO)の協力により、輸出に特化した海外バイヤー向けの食品展で、特に今回は主催者側の意向もあり「商談」を目的に開催。伊藤園も予約制による商談席を特別に設け、3日間で約80件の商談を実現した。展示は前年の1.4倍に当たる同展最大規模。

日本の食文化である緑茶は海外から商談への関心が高まり、2017年の輸出量は前年比13%増の4千642tと過去最高を記録。中でも抹茶需要の高まりで、伊藤園も海外向け抹茶の販売は3年で約3倍に増加。直接飲用とともに抹茶ラテやスイーツに抹茶を使う動きも広がっている。

伊藤園は01年から北米にグループ会社を立ち上げて海外展開を始動。当初は飲料の「お~いお茶」や「ティーズティー」を販売してきたが、その後、緑茶・紅茶のティーバッグやパウダーなどラインアップを拡大。15年秋から「ITO EN MATCHA GREEN TEA」をアメリカ、シンガポール、オーストラリアなどで順次発売し、輸出アイテムを強化してきた。

今回は飲料以外にティーバッグ製品(トラディショナル、ジャスミン、ペパーミント、レモングラス、オレンジ、カモミール、ジンジャー各20袋入り)やパウダー製品(有糖500g・200g・スティック10本入り、無糖340g・56g・スティック12本入り)などを展示。

「北米やオーストラリアで抹茶需要が急速に伸びている。中でもスムージーやヨーグルト、抹茶ラテ向けの業務用需要が急増。会員制スーパーやレストラン、カフェ、パン原料向けの用途も広がっている」と小寺欣也国際事業推進部企画推進課課長。「北米やオーストラリアのスーパーでは試飲販売を行っており、カフェで抹茶ラテを飲んだ人が家庭に戻って飲むケースもある。健康志向の高まりから北米ではスーパーフードととらえられている。当社は、海外展開ではお茶に関するさまざまな強みをトータルで生かしながら粛々と提案していく」と語った。