名古屋の酒類卸・酒販各社 相次ぎ小売新店オープン

名古屋地盤の酒類卸や業務用酒販店が9月下旬、小売部門で相次ぎ新店をオープンした。秋田屋は9月25日、グループ直営の物販店「The蔵」を全面改装し、新たに「リカーショップKURA」と「チーズショップ プティプレリ」の複合型店舗を開設。サカツコーポレーションでは同28日、ワイン専門店「CORKA(コルカ) 錦」を新規オープンした。ともに名古屋有数の繁華街である錦・栄エリアでの業務用ニーズを中心に顧客開拓を進めていく考え。併せて、酒と食のペアリングを提案する情報発信拠点としても、店舗の活用を図っていく。

秋田屋が新たに手掛ける「プティプレリ」は、もともと丸栄百貨店にあった丸栄直営のチーズショップ。今年6月末の丸栄閉館を受けて秋田屋が引き継ぎ、「KURA」との複合型店舗開設の運びとなった。

入り口を入って正面の販売カウンターと左手の冷蔵ケースにチーズを陳列。チーズは輸入・国産合わせ130品前後をラインアップ。ブルーチーズの種類の豊富さ、同じ銘柄でも熟成の違いで3種類を用意するこだわりなど、多彩な品揃えで新旧ファンの来店を促す。チーズのほかにはドライフルーツやパン、ジャムなども取り扱う。

販売カウンター後方にはチーズのカット室を併設。中央のフリースペースにはテーブル・椅子をセットし、試飲・試食や季節の催事に合わせた酒と食のペアリング提案なども計画する。営業時間は午前11時~午後7時、定休日は日・月曜。

専属スタッフは、丸栄から移籍した加古美由紀さんと冨田尚子さんが常駐。チーズだけでなく酒類との組み合わせまで、来店客からの相談に広く応じていく。

「デパートとはまた違ったチーズ屋さんの展開ができるのではないかと楽しみ。移転して店を続けられることが何よりうれしい」(加古さん)と語る。

「KURA」スペースでは、地元中部エリアの地酒をはじめ、ワイン、焼酎、洋酒などを販売する。

サカツコーポレーション「コルカ」幅広い価格帯で約450品目をラインナップ
サカツコーポレーション「コルカ」幅広い価格帯で約450品目をラインナップ

一方、サカツコーポレーションの「コルカ」は、同社の小売店部門「アルコ」事業部が手掛ける新店舗。「近隣に『アルコ』店舗が既にあるが、12坪と狭小なため在庫が十分に置けずチャンスロスも見られた。『コルカ』ではバックヤードも広く取れるので、両店共通でしっかり在庫が持てる。錦界隈のシェアアップにつなげていきたい」(牧野充宏社長)という。

店舗面積は28.5坪、営業時間午後3時~11時、定休日は日曜祝日。品揃えは約450アイテムで、DRC・5大シャトーといった高級ワインやスパークリングから低価格帯まで幅広くラインアップ。オープニングの目玉としては、日本初上陸となるシャンパーニュ「ヴィエイユフランス ブリュット(白・辛口)」を販売。特徴的なアップルボトルが入り口最前列を飾る。

また、有料のテイスティングカウンターも設け、5種類ほどを月替わりで提供。軽いおつまみも用意する。近年展開強化を図っている飲食店部門のノウハウも生かし、今後はワインとフードのペアリング提案も徐々に行っていければとしている。

売上目標は月商700~800万円。「お客さまの声を聞きながら、よりご満足いただける店にしていきたい」(亀谷真奈代店長)とのことだ。