スペシャルティコーヒーの祭典 「持続可能な未来」掲げ過去最大規模で開催

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)によると、スペシャルティコーヒーの消費は拡大を続け、16年の調査ではコーヒー全体の8%を超えたという。

これに伴いSCAJの規模も拡大し、17年12月における会員数は個人・法人合わせて1千700を超えるまでに成長。9月26日から3日間、東京ビッグサイトで開催されたイベント「WORLD SPECIALTY COFFEE CONFERENCE AND EXHIBITION」も例年の1.6倍の広さの過去最大規模となった。

SCAJは今年設立15周年を迎え、イベントは今回で14回目の開催となる。今回のイベントのテーマは “コーヒーの持続可能な未来”。このテーマについて26日、イベント開会式であいさつした丸山健太郎会長は「地球規模で気候変動の影響を受けている生産国と、競争が激しくなりさまざまな品質やサービスの向上が求められている消費国の両方にとって重要なテーマ。すぐに解決策が見つけられるようなものではないが、この展示会が皆さんで持続可能な未来を見つけ出す助けになれればよいと思っている」と語った。

UCC上島珈琲は「ラルゴ」によるアイスブリュードコーヒーを提案。袋シリーズにはレインフォレスト・アライアンス認証マークがあしらわれている。
UCC上島珈琲は「ラルゴ」によるアイスブリュードコーヒーを提案。袋シリーズにはレインフォレスト・アライアンス認証マークがあしらわれている。

「WORLD SPECIALTY COFFEE CONFERENCE AND EXHIBITION」には175社・団体の出展(計323ブース)に加えて、セミナーや競技会が開催された。展示では今回のテーマである持続可能に関する製品・取り組みも散見された。

UCC上島珈琲は、レインフォレスト・アライアンス認証農園産コーヒー豆を30%使用し、サスティナブルな製品としてリニューアルした業務用レギュラーコーヒー豆製品ブランド「Largo(ラルゴ)」缶シリーズなどをアピール。「ラルゴ」は10月1日に900g缶シリーズ4品をリニューアル発売したほか、導入店拡大に向けたトライアル製品として1千g袋製品3品を新発売。全品には新ロゴを採用した。

展示ブースでは、「ラルゴ」によるエスプレッソやミルクメニュー、アイスブリュードコーヒー(IBC)などの飲み方や “アンド ラルゴ”と題した音楽や花など生活に身近なものとの組み合わせを提案していた。

360°動かせる画面で「トアルコ トラジャ」をアピールするキーコーヒー柴田裕社長

キーコーヒーは、今年発売40周年を迎えたオリジナルブランド「トアルコ トラジャ」を出展テーマに掲げる中で、「トアルコ トラジャ」で実用化にこぎ着けた世界初の精選技術「KEY Post-Harvest Processing(キーポスト―ハーベストプロセシング=KEY-POS)」などを紹介した。

KEY―POSは、収穫後のコーヒーチェリーを0℃以下で凍る直前の温度帯(氷温域)で貯蔵する氷温熟成を行うことで香味のもととなる成分量を増加させる技術で、地球温暖化によって早熟化・品質低下を起こしたコーヒーチェリーに、同技術を用いて追熟することで本来の品質に戻す役割が期待される。

そのほか「KEY COLD CREMAディスペンサー」で泡立ちスタイルのアイスコーヒーに仕立てた業務用の「トラジャブレンドロイヤル」の試飲やacaia(アカイア)のデジタルコーヒースケールを使ったレギュラーコーヒーのクオリティコントロールシステム「Brewmaster JP」の進化版を披露した。

キーコーヒーのクオリティコントロールシステム体験会

進化版では、ドリップレッスンに加えて、オリジナルの抽出方法を更新できる機能やSNSで共有できる機能を追加。ワークショップやキーコーヒー通販倶楽部限定販売品の「トラジャブレンドルアール」を使った体験会などで同システムをアピールした。