錠菓 秋需要拡大へ販促強化 TVCM、キャンペーン相次ぐ

菓子市場全体に停滞感が漂う中、錠菓(タブレット菓子)に関しては安定的な販売動向が続く。チョコと同様に高額品の普及拡大による単価アップに成功していることが背景にある。

これを受けて、取扱各社は今秋、新商品投入やTVCM放映、プレゼントキャンペーン実施など、数々の市場活性化策を打ち出している。アイテム的には最大手アサヒグループ食品が100円「ミンティア」に加え、200円モノ「ブリーズ」がプラスオン。2番手クラシエフーズが200円「フリスク」に、300円モノ「フリスクネオ」の普及を進める。モンデリーズ・ジャパンは「クロレッツ」ブランドから「ミントタブ」シリーズのリニューアルやアイテム増強を行った。今や300億円市場に成長した錠菓市場は、今後もガムやキャンディの需要を取り込みつつ、安定した成長が見込まれる。

アサヒグループ食品の「ミンティア」は、食感やパッケージなど多彩なラインアップで売上げを順調に拡大する。05年5月に売上個数ナンバーワンを獲得して以降、07年5月には売上金額でもナンバーワンを獲得し、17年の売上げは販売目標200億円を上回る207億円(前年比107%)を達成した。17年連続で過去最高を更新中。

今年はミンティアシリーズの各種商品投入に加え、「みんなMINTIA!」をスローガンに積極的な広告・販促施策を実施するなど、商品・広告・販促の三位一体となった活動を展開。18年度は215億円(前年比104%)を目指す。

8月27日から「ミンティア エナジーコーラミント」と「同 サワーレモン」の2品を新発売。同日、ハロウィンをモチーフに2種類のフレーバーを味わえるアソート商品として「ブルーベリー×ブラッドオレンジMIX」を追加発売した(パッケージは4種類のデザインを用意)。9月10日にはライムアロマビーズ+フラボノイド配合の「ライムミント」を発売している。

ミンティア以外には、アサヒ飲料のエナジー炭酸飲料ドデカミンをイメージした味「ドデカミンタブレット」を9月3日から新発売。これはマカ・アルギニン・カフェイン・高麗人参など12種類の成分を含み、持ち運びに便利なチャック付き小袋。20~40代男性を中心に高い支持を得ているドデカミンのタブレット菓子で新規顧客の獲得を図る。10月1日にはBIGサイズ商品も拡充し、需要喚起を進める。

販促企画として、9月3日からは写真投稿キャンペーン「#食べたらMINTIA」を展開している。シュガーレスタブレットとして仕事や勉強の合間などのニーズに応え、食後にリフレッシュすることを提案し、オンタイムの利用機会増加を狙う。9月12日には「みんなMINTIA!」をスローガンに、コミュニケーション第5弾となる新CM「ミンティア 身体測定編」を全国オンエア。テレビに先駆けてユーチューブマストヘッドの放映を実施している。

クラシエフーズは「フリスク グレープフルーツミント」を8月20日から発売し、国民的ボーカルグループ・GReeeeNとコラボした「STAY FOCYSED」キャンペーンを8月下旬に実施した。味わい長続きをうたう「フリスクネオ ストロベリーミント」(286円)を9月17日に全国発売。「フリスクネオ」は12年に日本初のビッグタブレットとして発売、ストロベリーミントは13年に発売したが、このたび復活した。

9月19日には「フリスクネオ」にフォーカスを当てたスペシャルコンテンツ、ロザン宇治原氏監修のA.I.チャットボット「ASK FRISK」を特設サイトで公開した。「ASK FRISK」限定JVCワイヤレスヘッドセットが200人に当たるキャンペーンも実施している。

モンデリーズは今年、昨年に引き続きガム・ミントタブを同時リニューアル。「クロレッツ ミントタブ」では、緑茶ポリフェノールを新配合しパッケージリニューアルを実施した。さらにオリジナルミント、クリアミント、ピンクグレープフルーツミント、グリーンライムミント、シャープミントに加え、新たに「オレンジミント」が新登場している。TVCMでは、クロレッツを食べることで「いい息で〆(シメ)よう、“〆クロ”」をテーマに岡田将生さんを起用して放送。

ロッテは「ACUOタブレット〈クリアミント〉」「ブラックブラックタブレット」「グラマティックタブレット〈ローズ×ベリーの香り〉」などアイテムを拡充する。加えて新しい切り口としてガムでもタブレットでもない「イートミント」「同〈ディープグリーンノート〉」を4月に発売し全チャネルに販売拡大した。今秋も錠菓の活性化に期待がかかる。