冷凍麺に“汁なし中華”カテゴリー誕生 簡便性好評で拡大続く

家庭用冷凍食品で展開される“汁なし中華麺”が引き続き好調だ。14~15年頃から伸びが著しく、特に15年は前年比2倍以上の伸びを示した。一過性のブームという見方もあったが、冷凍麺内部の食い合いではなく、既存市場の外側へ伸長したとみられる。

今年も主要商品は好調に推移。日清食品冷凍の「日清中華」シリーズは4~8月で前年同期比約150%と引き続き高い伸長を見せ、さらに成長が加速する勢いという。テーブルマークの「肉味噌ジャージャー麺」「四川風汁なし担々麺」も倍増のペースで進捗中だ。

品質向上はもちろんのこと、汁なしのため調理や後始末の簡便性も高いことが評価され、家庭のみならずオフィスの昼食需要などにも応えているとみられる。

また汁なしという点で冷凍パスタと同様にとらえられている可能性もあり、冷凍パスタユーザーがフレーバー回遊の一環として手に取っているとの指摘もあるが、それにとどまらない勢いで拡大していることから「汁なし中華麺というカテゴリーが成立しつつあるのでは」(メーカー関係者)との見方も出てきた。

スーパーだけでなくコンビニやドラッグストアにも販路を拡大することで消費者接点が増加、新規ユーザーの獲得も進んでいるとされる。汁あり中華麺ユーザーや、外食では喫食していたユーザーの流入などがあるといい、他の冷凍麺と変わらない価格帯も後押ししているようだ。

昼食やスナック需要に加え、夕食にも登場するなど利用シーンも多様化。購入者の間口は拡大の様相で、さらに伸長が期待されることから展開各社も注力している。

日清食品冷凍は今春にシリーズを刷新。シリーズが分かれていた「上海焼そば」をラインアップに含めパッケージも統一した。テーブルマークも春にトレー、パッケージ、味覚を刷新したことが評価されている。