髙島屋 東京・日本橋にSC開業 地元生活者のニーズに焦点

髙島屋は9月25日、東京・日本橋に「日本橋髙島屋S.C.(ショッピングセンター)」を新館に開業した。これはグループが進める「“まちづくり戦略”を象徴するもの」(木本茂社長)。本館(百貨店・専門店)、今春に開業した東館(同)、15年開業のウオッチメゾン(百貨店)と併せた4館約6万6千㎡の新・都市型SCとなった。

日本初上陸などを含めた専門店計115店が出店予定だ。新館開業に合わせて本館でも刷新を進めており「百貨店と専門店をいかに融合させるかがカギ」(同)とし、「一日中ショッピングを楽しめる商業施設を実現した。時代のニーズの集大成だ」(同)と胸を張る。

木本茂社長(髙島屋)
木本茂社長(髙島屋)

“まちづくり戦略”は2つの考え方から成る。1つは地域に人々が集う街のアンカーとしての役割を担うこと、2つ目は品揃え・サービス・空間づくりを通して、街歩きの楽しさを提供すること、だ。木本社長は「新しいショッピングセンターはこの戦略を具現化するもの」と話しグループの総力を挙げて顧客満足度を追求する考えを示している。

日本橋とその周辺はオフィスやタワーマンションが林立。30代が増えており、これらの層などを狙い出勤前に立ち寄れる店舗やヨガスタジオ、茶道教室など、日本橋生活者のニーズを満たした店舗を揃えた。また約4割が飲食テナントという、食に注力したテナント割を実施した。

田中良司常務は「百貨店と専門店が個性を発揮しながら融合していくことが重要。4館が個性を発揮することでさまざまな世代のお客さまが街に出て楽しく過ごせる時間を提供したい」と意気込む。

パリのワイン 専門店も出店

日本橋髙島屋S.C.開業に伴い刷新された本館には、ワインのセレクトで世界的に高い評価を受けるパリの最高峰レストラン「タイユヴァン」の、世界3店舗目となる「レ・カーヴ・タイユヴァン東京」が出店。パートナーシップを結ぶエノテカが運営する。両社は2004年から日本店を開設していたが13年に契約終了。その後も取引は続き今回の再契約に至った。

タイユヴァンは1973年から三ッ星を守り続けてきたパリのレストラン。ワインに対する圧倒的なこだわりで知られ、仏を中心に、著名生産者から無名だが高品質な生産者まで世界約750ワイナリーを扱う。

店内にはタイユヴァン初となるカフェ&バーを併設。商品は約700種を揃え、うち約220種はタイユヴァンから直輸入。またタイユヴァンのために作られたコレクションも20種を用意した。仏ロワール地方の商品に注力し50種を並べ、さらに拡充する考えだ。

櫻井裕之社長は「ここでの提案を通じてエントリー層からワインラバーまで、まだ認知されていないワインの奥深さを感じてほしい」と期待を見せている。