ニッカウヰスキー 今年も「ウッドフィニッシュ」 限定品でブランド鮮度維持

国内ウイスキー市場は好調な推移を続けている。昨年1~5月の課税数量は前年同期比109%だったのに対して今年同期は112%と高い伸びを見せるなど活況を呈している。

関心の高まりとともにより日常的なシーンに広がっており、輸入・国産ともに好調だが、国産は好評で原酒不足に悩まされている。「各社ともに増産を図っているものの、市場に登場するのはまだ先」(アサヒビールマーケティング第三部桐山修一次長)だ。

原酒不足の中でもアサヒビール傘下のニッカウヰスキーは意欲的な限定品を投入しブランド鮮度を維持、SNSも含めた情報発信により話題の喚起を図っている。

昨年9月にはシングルモルトではニッカ初となるウッドフィニッシュに挑戦。発売1か月でほぼ完売したという。

今年はスペイン南部で熟成された酒精強化ワインの樽を使った「シングルモルト余市マンサニーリャウッドフィニッシュ」「同宮城峡マンサニーリャウッドフィニッシュ」を9月26日から発売している。

「シングルモルト余市」「同宮城峡」に滑らかな甘さやビターな味わいを与えたもので、通常の熟成後にシェリーのマンサニーリャを50年間熟成させていた樽で18か月間貯蔵、熟成した。冷却ろ過を行わずにボトリングすることで豊かで複雑な味わいを実現したという。ニッカの佐久間正チーフブレンダーは「宮城峡はドライフルーツとココナッツなどを思わせる甘い香り、余市はトロピカルフルーツの果実香などが特徴」と語る。参考小売価格各1万5千円、各4千本限定。