三井製糖 シンガポールのSIS社買収 アジアの甘味需要に対応

三井製糖と三井物産は9月21日、シンガポールや中東で精製糖の販売事業を営むSIS’88 Pte Ltd(以下「SIS社」)の全株式を取得するため、現在の株主のED&F Man Holdings Limitedとの間で株式譲渡契約を同日付で締結したと発表した。三井製糖はSIS社株式のうち70・0%(三井物産30・0%)を保有し連結子会社とした。

同買収は国内の砂糖環境が厳しくなる中、成長著しいアジアマーケットを含む海外市場での具体的推進策の一つになっている。SIS社は1967年設立の国営精製糖製造会社を起源とし、現在は高品質な精製糖を輸入。個別包装や付加価値を高めた製品を、東南アジアや中東向けに販売している。特にシンガポールとUAEでは高いブランド力を有しており、グループ会社で家庭および業務用の粉末飲料などの加工製品も製造している。

三井製糖は日本で培った技術や経験を十分に生かしSIS社の既存事業を強化していく方針だ。さらに、アジア・中東諸国で所得増加に伴う生活レベルの向上から甘味需要の多様化が進行中。同社はスローカロリーをはじめ、栄養強化食品や嚥下補助剤など、栄養や健康状態の改善に寄与する素材・製品の研究や販売に取り組んでおり、今後はSIS社を通じた新製品・新事業も展開しグループの企業価値向上に努めていく。