ヨーグルト市場 足踏み続く上期 プレーン等好調もハードの苦戦響く

16年度は前年比105%程度と伸長し、17年度はほぼ100%で着地。「ヨーグルトファースト」がメディアで取り上げられ、メーカーも話題商品を投入するなどその動向が注目された今上期のヨーグルト市場だったが、足踏みが続き、前年並みでの折り返しとなりそうだ。

種別の上期予想は、ハード95%、プレーン103~104%、ソフト104%、ドリンク103%など。これまで市場を牽引してきた機能性ヨーグルトは、ドリンクタイプが堅調だが、ハードを中心とするパーソナルは伸び悩んでいる模様で、これがヨーグルト全体の伸びに影響しているようだ。

ここ数年のヨーグルトブームの牽引役となったドリンクタイプの機能性ヨーグルトでは、「明治プロビオヨーグルトR―1」(明治)がヘビーユーザー向けのケース売りを拡大。「ガセリ菌SP株ヨーグルト」(雪印メグミルク)もケース売り強化を目指すなど、市場に定着した一部商品は着実に奥行きを深めている。

半面、「ライトユーザーが他のジャンルに流れた」(業界関係者)というように、他の機能性ヨーグルトを含め、ヨーグルト全体では間口拡大が課題となっている。

今上期、「ヨーグルトファースト」(米飯を食べる前にヨーグルトを食べると、食後の血糖値の上昇を抑制する)をはじめ、各種ヨーグルトの健康機能がメディアで取り上げられる一方、明治が「明治 THE GREEK YOGURT」でギリシャヨーグルト市場に本格参入。森永乳業が新ジャンル“生活習慣サポートヨーグルト”を掲げ「トリプルアタックヨーグルト」といった新ブランドを投入したが、現時点では市場再成長の起爆剤とまではなり得ていない。

ただ、ヤクルト本社が提唱している「W飲用」(「ヤクルト400」と「ミルミルS」を合わせて飲む)がSNSなどで話題となり、商品の売上げ増につながるという結果が出ていることから、ヨーグルト、乳酸菌飲料の機能性に対する社会の期待や関心は依然として大きいものと考えられる。

約5割のシェアを有する明治は下期、「明治プロビオヨーグルトR―1」と「同LG21」ブランドの強化、ラインアップを一新した「明治 THE GREEK YOGURT」の間口拡大などに注力するとともに、プレーン、ドリンクでも新商品を投入するなど攻めの姿勢を示しているだけに、他社を含めた下期の動きが注目される。