京都産原料100%ビール 20年醸造開始へ産官学プロジェクト

京都学園大学の篠田吉史博士、京都府や亀岡市、与謝野町、府内のビール原料生産者、醸造所、キリンビールは「京都産原料100%ビールプロジェクト」を発足した。原料生産から加工、醸造、飲食店販売まで府内の各産業が連携して“畑からグラスまで”を実現し、京都府全域の活性化を目指す。

現在、国内には大小350か所のビール醸造所があるが、その原料はほぼ輸入品に頼っている。京都府では明治時代からビールが醸造され、大麦やホップが栽培されているが、収益性や収量、品種拡大が課題となり、これらを使ったビールの拡大には至っていない。

そこで府内のビール醸造関連産業者が協力して研究開発を行い、大麦栽培技術の改善や普及、生産農家の拡大、京都産麦芽のバリエーション拡大、現地精麦、京都産ホップの収量・品種拡大、京都由来のビール酵母の実用化を図る。最終的には府内で醸造を推進し、国内外から多くの観光客が訪れる京都の飲食店で提供、店舗で販売する。

今後の計画は、年内に京都産原料を一部使用したビールの限定醸造を開始。19年に京都産酵母を使用したビール醸造への着手。20年に原料100%使用ビールの限定醸造を開始。21年以降はビールを軸とした観光への発展、大学との研究開発、他府県への波及を目指す。

このたび京都府庁で行われた発足で、山内修一副知事は「明治10年のビール醸造所設置から140年の時を経て、新しくクラフトビールを作れることをうれしく思う。地域創生、地元産業の交流の場として拡大してほしい」と期待を語った。